■■ Weekly Fax News 652 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 H23年度税制改正 ― 中小企業関連 」
(2)「 他人に関心を持つ 」
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◆「 H23年度税制改正 ― 中小企業関連 」◆
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今回の税制改正において、中小企業関連では主に以下の改正が行わ
れる予定。
・所得が年800万円以下の中小企業に適用される軽減税率を18%
から15%へと3年間引下げ(平成23年4月1日から平成26年
3月31日までの間に開始する事業年度について適用)となり、本
則税率も22%から19%に引き下げとなる。なお所得が年800
万円超の中小企業には、法人実効税率5%の引き下げが適用される。
・また今回新設される雇用促進税制において、中小企業者等について
は、当該年度中に従業員のうち雇用保険の一般被保険者を2人以上
増加させる等の要件を満たす場合に、増加1人当たり20万円の税
額控除が3年間できることとなった。
(当期の法人税額の20%を限度)
・市町村向けの高度化事業に供する土地等の譲渡所得の特別控除と事
業所得の非課税措置等を創設
・中小企業の事業再生に伴う不動産取得税の軽減措置を1年間延長
・中小企業等基盤強化税制を廃止し、中小企業投資促進税制の対象か
ら除外されていたソフトウェアの範囲を見直し
なお、24年度においては中小企業者に対する法人税率の特例及び
租税特別措置の適用範囲の見直しが検討される予定。
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◆「 他人に関心を持つ 」◆
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「情報は関心を持つ人に集まる」と言う。また、「人は自分に感心
を持ってくれる人に感心を持つ」とも言う。飼い犬等が大事にされる
のは、主人の帰りを待って飛び出て来るほど強い関心を示すからであ
る。商売人が成功する第一歩は、人々が何に最も関心を持っているの
かを知ることである。
筆者は商店街・組合等のメンバーを引率して視察に行く時、全員に
予め視察の見所を設定しておく。例えば、今回は「各店舗の看板で気
づいたことは何か」「駐車場や歩道は便利か」「商店主や店員の表情
は明るいか」「通りを歩く人の表情・年齢・服装の特徴は何か」等、
何に関心を示しながら視察するかを決めておく。経験上、視察前後に
行う視察先役員との懇親会やメンバーの検討会の議論が活発になる。
どこに関心を持つか明確にしておくことが大変有効だ。さらに、他人
(商売ならば顧客)の関心事に関心を持つことが大変有効である。店
頭の飾り付けや品揃えの入れ替えが、正月・入学卒業・お盆・クリス
マス等や季節の移り変わりを意識して変化するのも、その時季の顧客
の関心が何であるか推測して行動するからである。各店が売れ筋商品
の流行等を感知出来るか否かは、特定の商品やサービスについての顧
客全体の関心度を把握する能力(情報収集力)によると考えられる。