■■ Weekly Fax News 660 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 地震保険 支払最大か 」
(2)「 祝休日と資金繰り 」
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◆「 地震保険 支払最大か 」◆
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東日本巨大地震の保険金支払額は1995年の阪神大震災(783
億円)を上回り、過去最大になる可能性がある。阪神大震災を契機に
地震保険への加入世帯が増え、保険金の上限も96年に建物の場合で
1000万円から5000万円に引き上げられたためだ。
地震や津波などによる建物の損壊は、通常の火災保険では補償され
ず、火災保険とセットで地震保険に加入する必要がある。保険額の上
限は建物が5000万円、家財は1000万円で、保険金は損害の程
度に応じて支払われる。
日本損害保険協会によると、地震保険の世帯加入率(共済を含まな
い)は、2009年度末で全国平均が23%で、県別加入率は宮城は
33%と高い。青森(15%)、岩手(12%)、福島(14%)は
平均を下回るが、被害が広範囲にわたっていることから、巨額の保険
金が支払われることになりそうだ。
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◆「 祝休日と資金繰り 」◆
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今年(2011年)もあと2ヶ月程でゴールデンウィークがやって
来る。楽しい計画を立てている人も多いであろう。
ところで、この祝休日の連続や並び方が会社の資金繰りを悩ますこ
とがある。X社(建築資材卸業)のA社長から相談されて初めて、筆
者もこの問題を真剣に考えた。実は、今年4月29日(金)から5月
8日(日)の祝休日の並び方に原因がある。X社の最大顧客の集金は
毎月末に小切手で回収している(月末が祝休日の場合は翌月第一営業
日)。今年の4月分は5月2日(月)が集金日で、一般に小切手の現
金化は5月9日になる。結果、月初支払予定の資金が不足してしまう。
当然、通常の月と違い別途資金調達が出来なければ困ることになる。
また、来年(2012年)の秋分の日は本当に久しぶりに9月22日
(土)になるが、祝日が年によって変わる春分の日と秋分の日近くで
契約期日や決済日等を決める際は暦を確認する必要がある。曜日は変
わらないが(月曜日)、年によって日が変わる成人の日・海の日・敬
老の日・体育の日も注意を要する。中小企業の資金繰りは、単純に月
単位で考えている経営者が多い。年や月によって違う集金日や支払日
の曜日と祝休日に注意が必要だ。暦等を見て、早めに入金と出金のタ
イミングを確認しなければならない。