■■ Weekly Fax News 664 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 震災で倒産防止共済改正へ 連鎖倒産の防止 ― 中企庁 」
(2)「 師を持つ意気込み 」
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◆「 震災で倒産防止共済改正へ 連鎖倒産の防止 ― 中企庁 」◆
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中小企業倒産防止共済制度に関して、今般、甚大な災害によって支
払いができなくなった取引先の手形・小切手等を所有する場合につい
ても共済金の貸付が受けられるようにするため、制度の改正が行われ
た。
現行の中小企業倒産防止共済制度においては、取引先が
(1)法的整理手続(破産法、民事再生法等)の申立て
(2)手形取引停止処分
(3)私的整理(弁護士等が介在するものに限る)
の3つの共済事由のいずれかに該当する場合に共済金の貸付請求がで
きることとなっている。
甚大な災害が発生した場合、手形交換所では、手形支払いにおいて
災害による不渡りとなった手形・小切手等については「災害による不
渡り」として扱い、手形・小切手等について不渡り処分が猶予される
措置が実施されていることから、共済契約者は売掛金債権等を回収で
きず、共済金の貸付請求もできない状況が生じていた。
「災害による不渡り」を本共済制度上の共済事由として新たに追加
規定(省令改正)することにより、「災害による不渡り」となった手
形・小切手等を所有する共済契約者等が共済金を貸付請求できること
とした。これにより、売掛金債権等の回収ができない共済契約者の資
金繰りを後押しする。
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◆「 師を持つ意気込み 」◆
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「学は其の人に近づくより便(べん)なるは莫(な)し」(学問を
するには、この人こそと思う良き師に近づいてその指導感化を受ける
以外によい方法はない。藤井専英著『荀子』新書漢文大系・明治書院
発行)
例えば、医学生の勉学は、講義や書物から知識だけを学ぶことでは
ない。教授や先輩医師等の全人格を通して、治療に対する意気込み、
患者や家族への気遣い、命の尊さや人生観の充実等を形成することだ。
経営者や社員が師について学ぶ場合も同じである。単に本や研修等
だけでは不十分で、模範となる指導者・先輩等を持つことが必要であ
る。この際に最も大事なことは、素直な心で学ぶ姿勢である。良い師
になる可能性がある人をライバルとして排除したり、厳しいアドバイ
スに反感を抱いたりすることは、大変勿体ないことである。
良い師を持つ留意点としては、
(1)人の意見や注意を素直に聴く
(2)自分には無い長所を探して関心を持つ
(3)人生の原理原則(経営理念、金銭感覚、悩み解決技法等)を教
えてくれる人を探す
(4)注目した人物とコミュニケーションを継続する
なお、前掲の『荀子』には、「青は之を藍(あい)より取りて、藍よ
りも青く」とあり、さらに師を超えていく尊さを教えている。