■■ Weekly Fax News 663 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 金融円滑化法を1年延長・リースも ― 中小企業対策 」
(2)「 見聞を広める旅の効用 」
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◆「 金融円滑化法を1年延長・リースも ― 中小企業対策 」◆
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中小企業金融円滑化法の期限を24年3月まで1年間延長する改正
法が3月31日、国会で可決・成立、即日、公布・施行された。同法
は金融機関に対し、中小企業の借入金や住宅ローンについて返済条件
の変更に柔軟に応じるよう努力義務を課し、対応状況の開示・報告を
義務づけている。国民新党の亀井静香代表が金融担当相だった21年
12月に、金融危機の中小企業支援策として施行された。東日本大震
災の影響などもあり、中小企業の資金繰りが依然と厳しいため、同日
に期限切れとなる時限立法を延長することにした。
これを受けて経済産業省も、リース会社に対して、中小企業からリ
ースに関する支払猶予や契約期間延長などの申し込みがあった場合に
は、引き続き柔軟かつ適切に対応するよう改めて要請した。
円滑化法絡みでは、1年延長に併せて、内閣府令の一部が改正され、
開示・報告様式が簡素化された。また、金融機関のコンサルティング
機能の発揮を促すため、金融監督に関する指針(案)も公表された。
地域金融機関が、いわゆる地域密着型金融の取り組みを通じ、地域
の中小企業を支援するとともに、地域経済を支えるよう促すための
「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」の改正案も公表され
た。
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◆「 見聞を広める旅の効用 」◆
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国内旅行・海外旅行を問わず、今や旅行全般が盛んであるが、江戸
時代頃まで旅行は危険なことであり、特別な用事でなければ一般の人
はほとんどしなかったようだ。
現代の旅行は楽しみや休養を目的とするものが中心であるが、観光
旅行よりも仕事上の出張旅行等で出会う体験や発見が多く、偶然仕事
上の見聞を広める機会を得ることがある。例えば、地方によって店員
の接客態度が異なり、言葉遣いや表情に特徴がある(店員の制服、方
言や笑顔等が興味深い)。差別化された接客法を探している飲食業者
等であれば、大いに関心を抱くであろう。商売人の眼で眺めれば、そ
の土地にしかないような食品や生活雑貨等を発見することもある。仕
事上の出張で九州に行った時、ある骨董市で大正時代頃の文房具を数
多く売っていたが、現代でも真似て作れば売れそうな商品もあった。
また、出張のついでに立ち寄った商店街で面白い見聞をすることも
ある。地方によって店頭看板の大きさ・色彩・形状・材質等が非常に
違っていたり、見たことが無い商品や陳列法に出会ったりする。以上
のように、旅行は仕事上の関心を持って見聞すれば、多くの実践的経
験や知識を得る絶好の機会となるものである。