■■ Weekly Fax News 693 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 青色申告と白色申告の違い 」
(2)「 アイデアの閃きと保護 」
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◆「 青色申告と白色申告の違い 」◆
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事業をされている方は、税務署に青色申告の申請をして承認を受け
れば、一定の条件のもとに自己の所得税の確定申告を青色申告で提出
することができます。一定の条件とは、青色申告を行うには、所得の
金額を正確に計算できるように仕訳帳、その他必要な帳簿を備えて、
すべての取引を正規の簿記の原則に従い、整然と明瞭に記録しなけれ
ばなりません。また、それらの帳簿は整理して、7年間保存しなけれ
ばなりません。
このように一定の条件が義務付けられていることの特典として多く
の優遇が認められています。例えば、青色申告特別控除として65万
円あるいは10万円が事業等の所得から控除されます。また、「青色
事業専従者」給与が必要経費に算入されます。青色事業専従者とは青
色申告者と生計を一にする配偶者その他の親族のことで、専ら青色申
告者の事業に従事している者を言います。事前に青色事業専従者給与
に関する届出書を提出していれば、その届出書に記載した方法、記載
した金額の範囲内で青色事業専従者に給与を支払った場合は、その労
働の対価として相当な金額を必要経費として算入できることとされて
います。さらに青色申告書を提出している年で赤字の年があった場合、
その年の3年後以内に生じた所得と相殺できることになっています。
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◆「 アイデアの閃きと保護 」◆
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本当に役立つアイデアを生み出すことは、非常に困難である。机に
向かって考えても、簡単に出てこないものだ。むしろ、意外な時に、
意外な場所で突然閃(ひらめ)くことが珍しくない。実は、その瞬間
がアイデアを上手に捕らえるかどうかの分かれ目である。問題を解決
するために、机に向かって閃きの瞬間を待っている時は、メモ用紙や
筆記具を用意する等事前の準備が出来る。ところが、電車の中、トイ
レの中、ふとんの中等にいてアイデアが閃いた時は要注意である。そ
の時は憶えておけると思ったり、ひらめきに感動したりするが、後刻
ひらめきの内容を想い出せないことが多いのである。筆者は、常に服
のポケット・枕元・トイレの棚等に紙と鉛筆を置くが、メモを残さな
いアイデアの閃きは一瞬にして消えることを知っているからである。
つまり、閃きから来るアイデアは、誕生した時には瀕死の状態で、直
ちに保護が必要である。アイデアを生む閃きの活用度は、日頃の活動
において情報収集と記録を心掛ける度合いに左右される。例えば、本・
新聞・レポート等を読んで共感したらメモを取る、街中で珍しい店舗・
看板・品物・ファッション等を見たらメモを取る、本屋・図書館に定
期的に行って目に留まった題名・キーワードのメモを取る等が有効だ。