■■ Weekly Fax News 695 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 民間給与調査事績 ― 給与所得者・総額とも微増 」
(2)「 独立し創業するということ 」
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◆「 民間給与調査事績 ― 給与所得者・総額とも微増 」◆
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国税庁の民間給与実態統計調査(抽出調査)によれば、平成22年
末日現在の給与所得者数は5,415万人(前年比0.5%増)、同
年に民間の事業所が支払った給与の総額は194兆3,722億円
(同1.0%増)であった。源泉徴収された所得税額は7兆5,00
9億円(同0.9%減)で、給与総額に占める割合は3.86%。
1年を通じて勤務した給与所得者4,552万人(同1.0%増)
の平均給与は412万円(同1.5%増)。男性が2,729万人
(0.3%増)で平均給与は507万円(同1.5%増)、女性が1,
823万人(同2.1%増)で平均給与は269万円(同2.4%増)
となっている。男性では年間給与額300万円超400万円以下の男
性が532万人(構成比19.5%)、女性では100万円超200
万円以下の者が488万人(同26.8%)と、それぞれ最も大きい
割合を占めた。全体の82.5%にあたる3,755万人が源泉徴収
により所得税を納税しており、税額は総額7兆2,473億円(前年
比1.7%増)であった。また、年末調整を行った者は4,240万
人。このうち配偶者控除又は扶養控除の適用を受けた者は1,654
万人で、扶養人員のある者1人当たりの平均扶養人員は2.04人と
なっている。
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◆「 独立し創業するということ 」◆
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独立して創業するとは、他人に依存せず自分の力で商売の展望や戦
略を考えることだ。会社を退職して創業したが、その前後で周囲の人
の態度が変わるかもしれない。協力すると言っていた人が交際を避け
たり、長年の同僚を訪問して迷惑そうな態度をされたりする。かつて
職務上仕事を発注していた会社に行って冷遇されたりする。
「会社員の時は人脈豊富と思い、創業しても協力者が多いと考えた
が、会社の肩書きが無くなったら人脈の効力もなくなった」「営業開
拓が得意で、受注に自信があった。でも、他の仕入・労務・資金繰り・
苦情処理・書類作成等の職務が全然出来ず困った」というような悩み
をよく聞くのである。創業するということは、収益はすべて自分の所
に入るが、掛かる費用もすべて自分が負担する。会社員時代には考え
たこともないような経費を負担する。例えば、トイレで使うペーパー・
流す水・手を洗う石鹸等も自分で用意する。事務所で飲むコーヒーや
お茶、筆記具や用紙も自分で買う。
一定規模の会社に勤めていれば、大抵は相談相手がいる(相談料は
不要)。しかし、独立すれば気軽に相談できる人は少なくなる。他人
に依存せずに自分で仕事を見つけ、活動に必要な費用を稼ぎ、結果残
ったお金のみが自分の収入となる。