■■ Weekly Fax News 701 ■■
――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――――――――
(1)「 生命保険料控除の改正 」
(2)「 一陽来復を頼りに 」
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◆「 生命保険料控除の改正 」◆
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今までは、一般生命保険料、個人年金保険料の2種類で控除額を計
算し、それぞれ控除の適用限度額は5万円で、最高10万円の控除が
適用されていました。今年から新たに介護医療保険料が加わり、3種
類で計算することになりました。
介護医療保険料とは、平成24年1月1日以後に締結した新保険契約
等のうち、介護保障または医療保障を内容とする主契約または特約に
かかる保険料をいいます。これにより、平成24年1月1日以降に契
約した新契約の控除の適用限度額がそれぞれ現行の5万円から4万円
に引き下げられますが、生命保険料控除の全体の合計額は、最高で1
0万円から12万円に引き上げられることになりました。新契約につ
いては、主契約または特約それぞれの保障内容に応じ、各保険料控除
を適用することとされます。
平成23年12月31日以前に締結した旧保険契約等にかかる控除は、
今まで通り最高限度額の10万円の控除が適用され、取り扱いに変更
はありません。つまり、保険契約等を昨年以前に契約したか、今年か
ら契約したかによって、控除額が変わることになります。
また、新契約と旧契約の両方について保険料控除の適用を受ける場合
は、一般生命保険料控除と個人年金保険料控除の適用限度額はそれぞ
れ4万円になります。今年から新たに保険契約をお考えの方は、控除
額が今までとは異なりますのでご注意ください。
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◆「 一陽来復を頼りに 」◆
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昨年3月11日の大震災は津波による被害だけでなく、福島原発事
故を伴って、人類が初めて経験した大惨事になった。その後、大きな
余震が長く続いたり、日本や欧米で激しい経済不安等が発生したりし
た。
ところで、日本人は最近100年間で関東大震災、第一次・第二次
世界大戦等を生き抜き、戦後の経済成長は奇跡と言われる程であった。
東洋人は古代から、困難が続いた後にようやく良い方に向かうことを
「一陽来復」と称した。陰暦11月又は冬至のことで、冬が去って春
が来る兆しに譬えた。知人で長年建設会社を営むA氏(89歳)は、
会社がどんな状況の時もいつも笑顔で、「いつの時代も良いこと悪い
ことは繰り返しだよ」と言う。また、「戦後も好景気で浮かれた後に
は必ず大不況が来た。東京オリンピック後の不況に続いて驚くような
高度経済成長が来たり、土地投資に失敗してもうこれで人生はお仕舞
いと思ったりしたが、結局は今こうして生きているよ」とも言う。日
本の現状は、未だ大震災の影響で大変な苦労を続けている人々が大勢
いる。苦しみにじっと耐えて、時の流れに救いを求めている感さえあ
る。ともあれ、悪い周期の後は必ず良い方向に向かう。「一陽来復」
による循環を頼りに、日本社会の復興を目指して歩もうではありませ
んか。