■■ Weekly Fax News 712 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 インドネシアに1266社 ― 日本企業進出が活発化 」
(2)「 隅々、耳にする 」
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◆「 インドネシアに1266社 ― 日本企業進出が活発化 」◆
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帝国データバンクが発表したインドネシア進出企業の実態調査結果
によると、同国に進出している日本企業は1266社(3月23日現
在)に上っている。このうち、2社に1社は製造業で、自動車関連企
業は全体の約1割の120社だった。
業種別では、製造業が692社で、最も多かった。以下、卸売業
(275社)、サービス業(87社)、運輸・通信業(63社)、建
設業(59社)、小売業(20社)などの順。年商規模別では、「1
0億円以上100億円未満」(382社)と「100億円以上100
0億円未満」(345社)が多い。従業員数別では、「100人以上
1000人未満」(459社)が最も多く、次いで「10人以上10
0人未満」(372社)となっている。年商10億円未満の進出企業
のうち、損益が判明した企業の28%が直近決算で赤字となる一方、
その他の規模では赤字企業が10%前後にとどまるなど、業績に大き
な差があった。進出企業の都道府県別では、東京都が481社でトッ
プ。以下、大阪府(187社)、愛知県(122社)、静岡県(78
社)、神奈川県(50社)、長野県(43社)と続いている。帝国D
Bは、インドネシアの今後の需要に向けて、小売業とサービス業の進
出増加が見込まれるとしている。
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◆「 隅々、耳にする 」◆
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隅々、3月26日夕方西方の空に、月・金星・木星が縦直線状に並
ぶというラジオ放送を聞いた。その時刻に空を見上げると、放送通り
奇跡的な光景を見ることができた。誰でも経験することであろうが、
人は隅々耳にした(又は目にした)ことで一生を左右する進路を決め
たり、病気や失業から救われたり、独立して商売を始めるヒントを得
たりする。例えば、有名な話であるが、オランダ語を学んでいた福沢
諭吉は横浜の街並みにある看板がオランダ語ではなく英語であること
を目にして(耳でも確かめたと思う)、以後英語の習得に転向したと
いう。Aさん(現在、自動車販売と整備会社を経営)の父親は、繊維
会社に勤めていた昭和30年頃、隅々県庁から視察に来た知事の講演
に発奮した。「アメリカでは一般家庭のほとんどに車がある。日本で
もそのうち車や部品を作る会社が増えるだろう」と。Aさんの父親は
会社を退職して車の整備会社に入り、整備や板金塗装の技術を身につ
けた。さらに、3年後には小工場を設けて、自動車整備と板金塗装の
会社を始めたのである。本当に重要な情報は、一時机に向かって真剣
に考えていてもなかなか得られない。日頃から情報アンテナを持ち、
特定分野に関心と好奇心を抱いて、じっと耳を澄ませておくことが大
事である。