■■ Weekly Fax News 722 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 税調の専門家委員会 ― 給付付き税額控除を検討 」
(2)「 接客の新しい潮流 」
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◆「 税調の専門家委員会 ― 給付付き税額控除を検討 」◆
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政府税制調査会はこのほど、第13回専門家委員会を開催し、給付
付き税額控除等について議論が交わされた。
低所得者対策として政府が導入を目指している同制度に関する、導
入された場合の課題等を検討していくものだが、当面は論点整理をし
ながら諸制度との調整を図っていく模様。
給付付き税額控除に関する議論の主な経緯は、平成21年度税制改
正より検討の必要性が挙げられ、23年度税制改正では「所得控除か
ら税額控除・給付付き税額控除、手当へという改革を進めます」と謳
われている。その後、平成24年3月に閣議決定されたいわゆる税と
社会保障一体改革案の中で、「番号制度の本格的な稼働及び定着を前
提に、関連する社会保障制度の見直し及び所得控除の抜本的な整理に
併せて、総合合算制度(医療や保育等に関する自己負担の合計額に一
定の上限を加える仕組み)、給付付き税額控除等、低所得者に配慮し
た再分配に関する総合的な施策を導入する」とされている。現状は施
策実現までの暫定的、臨時的措置として行う簡素な給付措置の整備が
検討されている。いずれにしても結論までの具体的スケジュールが決
まっておらず、他の社会保障との調整と、国民の所得把握が何よりの
課題とされている。
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◆「 接客の新しい潮流 」◆
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筆者の住む町の市役所では、1階フロアに職員を交替で案内係りと
して配置した。市民と接点の無い職員(企画課や文書課等)を配置し、
来所した市民を関係部署に案内する等して、市民の意識や要望を感知
する。
さて、X店(1階が宝飾品とバッグ、2階が時計売場)では15年
以上前から各種マニュアルを整備し、マニュアルに従った教育を実施
してきた。しかし、店員としてのマナーレベルや一般常識は大いに向
上したが、経営者は業績の向上に結びつく魅力ある接客や陳列方法に
は不満足であった。
X店のように、最近の接客技法は業績の向上を目指して、お客様に
より深い心遣いをすることを模索している。お客様にあいさつや笑顔
で接したり、求められた商品の説明をしたりするだけで満足せず、お
客様の立場になって先回りしたおもてなし(一般にホスピタリティと
称する)が求められる。具体的には、お客様に思いやりの心を持ち
(例えば、3分以上お待たせしない、高齢者・障害者の足元を気遣う、
2階にお客様を案内する)、清潔な店舗で親切な接客をする等である。
このような接客におけるおもてなしの心は、従来からホテルやレスト
ラン等が力を入れていたが、今後は販売店等だけでなく病院や介護施
設・観光施設等でも益々注目されるであろう。