■■ Weekly Fax News 726 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 海外からの配信サービス ― 消費税課税へ 」
(2)「 音頭取り 」
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◆「 海外からの配信サービス ― 消費税課税へ 」◆
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財務省はこのほど、海外から電子書籍や音楽、広告などを日本向け
に配信するサービスに消費税を課す方針を固めたことが報道により明
らかになった。消費税は「国内取引」と「物の輸入」だけが対象であ
り、国外企業が日本国内の消費者に電子書籍や音楽などをインターネ
ットで配信する場合は、「国外取引」とみなされ、消費税は課税され
ていない。一方、電子書籍やネット広告を手掛ける国内事業者の場合
は「国内取引」として課税される。安住財務相は「国内産業が海外へ
拠点を移す理由になっている」と指摘。「国内企業が損をしないよう
に公正性をどう保つかが論点」とした。実際、米アマゾン・ドット・
コムの進出や楽天が海外事業者を買収して電子書籍配信サービスを予
定するなど、配信市場の拡大の動きを活発化している。
具体的には、国内産業の依頼を受けて米グーグルなど海外企業がネ
ット広告を配信する場合、その国内企業が消費税を納める。日本の消
費者が海外から音楽や電子書籍をネットで買ったときは海外企業が納
税する。早期に研究会で結論を出し、来年にも消費税法を含めた関係
法令の改正を目指す。具体的な課税方法については、域外からの配信
にも消費税にあたる付加価値税をかける仕組みが上がっている。
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◆「 音頭取り 」◆
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こんな経験がないだろうか。社内会議で、「この問題について何か
意見はありませんか」と促され、軽い気持ちで発言したところ多くの
共感を得た。良い気持ちでいたら、「では、この問題をあなたに担当
してもらいましょう」と言われて慌てた。「いいだしっぺ」とか、
「音頭取り」とか言われる。
このような経験に一度で懲りてしまい、以後意見や提案を控えてし
まう人がいる。或いは、そのような場面を見て警戒してしまう人もい
る。これはチャンスを逃す、実に勿体ない態度である。経営者がよく
嘆く言葉に、「うちの社員は意見や提案を積極的に言わない」という
ものがある。経営者や管理者は、社員が発言する問題解決に役立つ意
見や提案を切実に求めているからだ。そもそも有能な人材を探すこと
が経営者の大きな役割だ。当然の結果として、伸びる経営幹部の共通
点は、会議や現場の音頭取りが多いと言うことである。
注意すべきは、音頭取りの提案や行動等が社内で賛同されず、会社
の実状に合わない場合である。「孤掌は鳴らず」(片手で拍手はでき
ない)と言うが、周囲の者が問題意識を持たず、協力しようという意
識が醸成していないからである。たとえ任された場合でも、周囲の者
が一緒に踊り出す状勢かどうかを見極めることが大切である。