■■ Weekly Fax News 748 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 23年分相続税申告状況 ― 課税割合4.1% 」
(2)「 他人の仕事にも苦労はある 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 23年分相続税申告状況 ― 課税割合4.1% 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
国税庁はこのほど、平成23年中にあった相続や遺贈に係る申告事
績の概要を取りまとめて公表した。
被相続人数は約125万人(対前年比104.7%)となり、平成
6年以降ほぼ右肩上がりの増加を見せている。うち相続税の課税対象
となったのは約5万1千人(同103.0%)で、しばらく続いてい
た4万人台から平成7年の水準に戻ったものの、課税割合は4.1%
となり平成7年の5.5%をピークに減少傾向にある。相続税の納税
者である相続人数は、12万5,152人(同102.0%)となっ
た。
一方、課税価格は10兆7,299億円(同102.6%)、被相
続人1人当たりでは2億872万円(同99.6%)。税額は1兆2,
520億円(同106.5%)、被相続人1人当たりでは2,435
万円(同103.4%)であった。課税価格、税額ともに平成7年か
ら減少を見せ、ここ10年ほどは横ばいの状況。
相続財産の金額の構成比を見ると、土地46.0%(同2.3ポイ
ント減)、現金・預貯金等24.2%(同0.9ポイント増)、有価
証券13.0%(同0.9%ポイント増)の順で、土地の割合が減少
し現金・預貯金等の割合が増加する傾向が引き続き見られる結果とな
った。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 他人の仕事にも苦労はある 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
よく他人の体は槍(ヤリ)で突いても痛くないが、自分の体は針で
突いても痛いと言われる。仕事の苦労も同様で、他人の苦労よりも自
分の苦労の方が大変と思う。
新卒で就職した人の相当数が1年か2年で辞めるが、その理由の中
に「自分の職場は特別に苦労が多い」「仕事が自分の適性や性格に合
わない」「上司や先輩が自分ばかりに仕事を命ずる」「自分だけが雑
用や残業をさせられる」等がある。結果、たとえ同期入社の者と同じ
仕事をしていても自分だけが苦労の多い仕事をしていると勘違いして
いる。仕事に苦労する原因を自分の適性や性格に合わない仕事に就い
ている為と思い、自己の天職(その人の特性に合ったやりがいの持て
る仕事)を発見すれば苦労が消えると考えて転職をする者もいる。し
かし、仕事の苦労を簡単に放棄する者には天職が発見できないもので
ある。
さて、仕事の苦労はその道30年以上のベテランにも、例外なく日
々発生している。むしろ、経験を積むにつれてより厳しい苦労が発生
するかもしれない。仕事の苦労を簡単に放棄する者と長年耐え続ける
者との違いは、仕事に苦労は付きものと覚悟して、その時の仕事をや
り抜くかどうかである。転職の目的が単に苦労の無い仕事を探す活動
にならないようにしたいものだ。