■■ Weekly Fax News 772 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 新設法人、３年連続で増加 ― 昨年１．２％増 」
(2)「 困って学ぶ経営者 」
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◆「 新設法人、３年連続で増加 ― 昨年１．２％増 」◆
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東京商工リサーチの集計によると、２４年（暦年）に全国で設立さ
れた新設法人は１０万３，０７４社で、前年比１．２％増加した。新
設法人数は２１年にリーマン・ショックに端を発した世界同時不況の
影響で前年を下回ったが、２２年以降、これで３年連続前年を上回っ
たことになる。地区別の増加率トップは被災地の東北で、復興への確
かな足取りを示した。業種別の特徴を見ると、原発事故を背景に再生
可能エネルギー関連の法人が急増した。産業別では、サービス業他が
４万４，９１９社（構成比４３．６％）で最も多かった。前年比では、
１０産業のうち５産業で増加。増加率トップは農・林・漁・鉱業の２
２．０％増。一方、減少率は、小売業が１５．７％減で最も大きかっ
た。業種別では、前年比で電気・ガス・熱供給・水道業が９０７．３
％増（８２社→８２６社）で著しい増加を見せた。福島第一原発事故
を受け、風力や太陽光など再生可能エネルギーによる発電を目的とし
た法人も多く設立された。また農・林・漁・鉱業も２２．０％増と増
勢を示した。一方、減少した主な業種は、建設業、宿泊業、印刷・同
関連業など。地区別の前年比増加率では、東北が２４．９％増でトッ
プ。復興需要に加えて、支援に関わる非営利団体の設立も相次ぎ、法
人設立を後押しした。
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◆「 困って学ぶ経営者 」◆
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商店や会社の経営者には、研修会等に出ることが好きではない人も
いる。部下を研修会に出すことは気軽に応じるが、自らが出席する場
合は逡巡してしまう。特に、商店会や組合等の経営者向け研修会の場
合、その集まり具合にがっかりすることが少なくない。講師を引受け
た時、主催者から「出席者が少なくて恐縮です」と言われることもあ
る。また経営者に聞いて頂きたいようなテーマに拘わらず、一般従業
員の出席が中心でこちらの熱意が下がることもある。
どんな優秀な経営者でも、学ばなければ知らないことが必ずあるは
ずだ。大抵の経営者は何かに困れば学ぶのかもしれない。『論語』に、
「生まれついてのもの知りは一番上だ。学んで知るのはその次ぎだ。
ゆきづまって学ぶ人はまたその次ぎだ。ゆきづまっても学ぼうとしな
いのは、人民でも最も下等だ」とある(金谷治訳注、岩波文庫)。
ところで、研修会に出席しない商店主や会社経営者でも経営ノウハ
ウに困っている方々が多い。直接話を伺うと、「有効な接客法が分か
らない」「魅力的な陳列法や店舗レイアウトに迷う」「店員のやる気
が無い」等の悩みがある。研修会出席に限らず、何かに困ったら最低
限「関係の本を読む」「他店の見学をする」「関連実務を習得する」
等によって学ぶことが必要かつ有効だ。
