■■ Weekly Fax News 793 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 携帯電話、越のトップ輸出品に ― 今年、初めて衣類を抜く 」
(2)「 代金の支払方法 」
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◆「 携帯電話、越のトップ輸出品に ― 今年、初めて衣類を抜く 」◆
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2013年のベトナムの輸出品トップに、携帯電話・同部品が立つ
ことが確実になった。これまで、衣類がトップを死守してきたが、携
帯電話・同部品が衣類を抜き、初めてトップの座に立つ。韓国のサム
スン電子がベトナム北部で、携帯電話・同部品を大量に生産し、輸出
しているためで、当分、携帯電話・同部品はベトナムの輸出品のトッ
プを維持しそうだ。ベトナム商工省によると、13年1~9月の携帯
電話・同部品の輸出額は前年同期比75・5%増の151億ドルで、
品目別では首位となった。09年は携帯電話・同部品が輸出品トップ
10品目のうち、9位にすぎなかった。1位は衣類で、以下、履物、
原油、魚介類、電子機器、コンピューター・交換用部品、木材・木製
品、コメ、ゴムの順だった。しかし、10年には携帯電話・同部品は
4位に浮上、11年、12年は衣類に次いで2位を占めた。携帯電話・
同部品が急浮上してきたのは、サムスン電子が北部バクニン省に大規
模な工場を設け、携帯電話を生産し、欧州連合(EU)などに輸出し
ているためだ。同工場では3万人近いワーカーを雇っている。13年
のベトナムの携帯電話・同部品の輸出額は200億ドルに達し、輸出
品目別でトップに躍り出ることは間違いなさそうだ。
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◆「 代金の支払方法 」◆
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江戸時代の長者とは、関西地方の場合、銀1,000貫目以上(現
代相場約4億円)を所持している者を指した(現物を蔵に保管)。土
地建物は含まず、現代で言えば現金をこれだけ持っているか否かによ
る。当時も手形や為替はあったが、決済手段はほとんど現金(金貨・
銀貨・銭等)だった。現代の事業者や消費者は、たとえ裕福でも手元
に大金を持たなくなった。銀行の発達によるが、代金の支払手段とし
て現金以外の振込みやカード払い等が普及したり、キャッシュカード
によって現金の出し入れその他が簡単になったりした為である。X社
(生活雑貨卸業)では、3年前まで社員の給料は現金で渡していた。
創業者の信条の一つ「社員の報酬はお客様から頂くもの」を実感する為
には、振込みではなく給料の現金支給が適していると考えていた。取
引先にも出来るだけ現金払いした。しかし、3年前からネット通販を
始めると現金払いは大幅縮小し、振込み・小切手等が中心になった。
今や、日本では事業者に限らず消費者も現金以外の支払方法を気軽に
受入れるようになった。特にネット通販・交通料金・高額商品等の支
払手段として、現金払い以外の決済が主流になっている。今後は、代
金の決済システムの良否が顧客獲得に大きく影響するであろう。