■■ Weekly Fax News 818 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 厚生労働省が睡眠指針で『チョイ寝』を推奨 」
(2)「 師を持つ努力 」
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◆「 厚生労働省が睡眠指針で『チョイ寝』を推奨 」◆
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質のよい睡眠が勉強にも仕事にも有効であることは知れ渡っている
が、それでもつい夜中まで飲食や仕事をしてしまい、翌日、心身とも
にダメージを残すことはままあるだろう。
睡眠時無呼吸症候群などで質の良い睡眠が確保できず、仕事中に猛
烈な眠気に襲われるなどといったことは頻繁に起きており、その人が
車の運転等の業務である場合には重大事故につながることもあり得る。
とはいえ、一般の職場で昼寝というのもそう簡単ではないというの
も現実だ。外回りの社員などであれば、移動中の電車等で少しの睡眠
をとることも可能だが、事務職ではなかなかそれも難しい。厚生労働
省は「健康づくりのための睡眠指針2014」を発表、その中で「不
眠がうつ病のようなこころの病につながる」ことや「ヒューマンエラ
ーに基づく事故につながる」ことを指摘、夜間の十分な睡眠をとるた
めに必要な事項を紹介している。また、「午後の短い昼寝で眠気をや
り過ごし能率改善」として、午後の早い時間に30分以内の短い睡眠
が効果的としている。進学校で短い昼寝を採り入れたことで、成績が
上がった事例もあり、企業として、従業員の仮眠を推奨する動きも出
始めている。もちろん、寝過ぎは厳禁であることはいうまでもない。
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◆「 師を持つ努力 」◆
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『論語』『~夜話』というような古典には、「子曰く」「夜話に云
く」という書き出しが多い。弟子が自己の人間形成に、師の教えを忠
実に守ってきた証(あかし)である。今日でも、例えば音楽・絵画・
舞踏・歌舞伎等芸能の世界では師を持つことは普通であるが、一般の
人々は師を持つことを余り意識しなくなっている。従来、ビジネスや
技術者・職人の世界においても、師を持つことで自己の生き方を大き
く変えたり、決断に迷っていた人が方向性を得たりした。経営の神様
と言われた松下幸之助氏は、あなたは何を作っていますかと聞かれる
と「私は人を作っています」と答えたそうだが、経済界には人づくり
に意欲を持った師がたくさんいたようだ。人が心から敬服出来る師を
持てるか否かは、半分は偶然の出会い等によるが、残りの半分は当人
の学問修養の努力や行動力・交渉力等の資質によるのではなかろうか。
具体的には、例えば次のような行動による。真摯(しんし)な行動に
よって、偉大な師や尊敬出来る友に出会うことが可能だろう。
(1)自ら特定分野の基礎を学び、さらに素直に話を聞かせて頂くと
いう姿勢で上のレベルを修得した人に師事する(一般の方法)。
(2)紹介や組織のつながり等によって、興味のある人物の所に飛び
込んで教えを乞う。