■■ Weekly Fax News 817 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 接待飲食費に関するFAQ 法改正の対応を公開―国税庁 」
(2)「 先(ま)ず長所を見る 」
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◆「 接待飲食費に関するFAQ 法改正の対応を公開―国税庁 」◆
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所得税法等の一部を改正する法律で法人の交際費等の損金不算入制
度に関する規定が改正され、4月1日以後に開始する事業年度から適
用されることになった。国税庁は改正内容等を周知するため、接待飲
食費に関するFAQをまとめ、HPで公開した。その主なポイントを
紹介すると―。
【中小法人の選択適用】
Q「中小法人については、接待飲食費の額の50%相当額の損金算
入と、交際費等の額のうち年800万円(定額控除限度額)まで
の損金算入を選択適用できるが、具体的にはどんな手続きをすれ
ばよいのか」。
A「申告書等に添付する別表15(交際費等の損金算入に関する明
細書)でいずれかの方法により損金算入額を計算し、申告等の手
続きを行う」
【申告に誤りがあった場合】
Q「接待飲食費に該当する費用の一部について、確定申告書に添付
した別表15の接待飲食費の額に含めず、接待飲食費以外の交際
費等として申告したが、当該接待飲食費の50%の損金算入を内
容とする更正の請求をできるか」。
A「更正の請求の要件である『課税標準等若しくは税額等の計算が
国税に関する法律の規定に従っていなかったこと又は当該計算に
誤りがあったこと』に該当するので、損金算入することを内容と
する更正の請求書を提出できる」
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◆「 先(ま)ず長所を見る 」◆
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人を導く心掛けとして、その人の長所を褒めて育てることが大事と
言う意見と、先ず欠点を直す指導が大事と言う意見とがある。実際は
その間を取って、両方の教育が必要であろうが、筆者としては「長所
に光を当てて育てる」ことをより重視したい。
一般に、人は得意なことや好きなことで成功すると言う。つまり、
長所を活かせば大きな成果を得られる可能性が高い。不得意な事柄や
欠点を直すことは、愉快な仕事ではないから成果も上がらず、そもそ
も着手にも躊躇しがちである。
X社(広告代理業、社員30人)の人事管理方針は一般の会社と大
きく異なる。例えば、人事評価表として上司が部下の特技・成功例や
性格の長所を具体的に書く欄はあるが、短所や失敗例を書く欄はない。
評価が減点主義ではなく、加点主義である。また、日頃から職務上の
成果や資格・技術の取得等を積極的に申告することを勧めている。X
社の社長と役員は、管理者との対話において出来るだけ部下の失敗や
欠点を話題にせず、部下の長所の活用策を求めている。人の性格には
必ず長所・短所が混在し、得意な事柄も区々である。経営戦略の手法
と同様、諸々の短所を直すことよりも、長所を活用することで強みを
伸ばすことに集中する方がずっと得策である。