■■ Weekly Fax News 820 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 企業の安全衛生の責任問題も―熱中症対策は早めに 」
(2)「 日曜営業の盛衰と対応 」
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◆「 企業の安全衛生の責任問題も―熱中症対策は早めに 」◆
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6月に入った途端に急に暑さが増した。NHKの取材では6月1日
における熱中症とみられる症状で病院に搬送されたのは全国で463
人、うち1人が亡くなっている。
気象庁の予報によると、今年の夏は北日本では気温が低めだが、東
日本は平年並み、西日本は気温が高くなるそうだ。
近年、毎年のように企業における熱中症対策についての注意喚起が
行われているが、一部の過酷な職場を含めて、なかなか業務中の熱中
症を防げていないのも現実だ。厚生労働省の発表では、平成25年の
職場での熱中症死亡者は30人で前年より9人増えている。昨年の夏
が猛暑だったことは事実だが、それでもこれだけ熱中症に注意が必要
と言われている中で、30人もの尊い命が奪われたという事実は重い。
加えて、死亡した30人すべての職場で計画的な熱への順化期間が設
定されておらず、また28人についてはWBGT値(暑さ指数)の測
定が行われていなかったという分析もあり、こうなると企業側の安全
衛生に対する配慮義務違反といった責任問題となることもあるだろう。
現場での徹底的な安全管理は困難でも、定期的な水分、塩分の補給や
持病の確認といった簡単にできることもあるはずだ。大きなトラブル
にならないよう、十分な配慮が求められている。
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◆「 日曜営業の盛衰と対応 」◆
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フランスでは、従来から法律上食料品店以外日曜日の営業が原則禁
止されているそうだ(ただし、現在は花屋やレストラン等は日曜営業
が認められ、その他の業種でも行政庁の許可によって営業出来るとの
こと)。日本では、週1回平日を定休日にして土曜日曜に営業する商
店が一般である。従来は平日よりも土曜日曜の方がにぎわう傾向があ
った。しかし、最近は逆転してビジネス街や文教地区等では、土曜日
曜は平日よりも閑散としてしまう所が増えている。東京近郊のJR駅
前にある商店街(飲食店やサービス業店が比較的多い)では休日より
も平日午後の客数が増えてきた為、定休日を日曜日にして平日を休み
にしない店舗が増えてきた。また一部の店舗は営業時間帯も午後(特
に夜間)に重点を置く店舗が増えた(例えば、某美容院等は夜間の営
業時間を長くした)。共稼ぎ世帯が増えた為に仕事帰りの買い物客が
増えたこと、職を持たない高齢者世帯が増えて平日に買物をする人が
多いこと等も影響しているようだ。X商店街のような地域では、対応
策として土曜日曜に実施していたイベントを一部平日に変更したり
(平日の営業時間延長、平日限定メニュー・割引等も)、街路灯の整
備・防犯カメラの設置・歩道の段差解消等により夜間の安全を強化し
たりしている。