■■ Weekly Fax News 821 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 相続税の計算様式等H/Pへ ― 相続税の相談体制整備を検討 」
(2)「 店の評判を高める 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 相続税の計算様式等H/Pへ ― 相続税の相談体制整備を検討 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
平成27年より、相続税の基礎控除額は現行の6割にあたる「3,
000万円+600万円×法定相続人の数」に引き下げられ、課税対
象者は4.1%から6%まで増加すると予測される。このため国税庁
では、納税者自身で遺産が基礎控除額を超えるかどうかの確認を行い、
相続税の申告の要否を知るための解説や計算様式をホームページに掲
載することを検討している。
また、同時に行われる小規模宅地等の評価減の特例の拡充(特定居
住用宅地等の限度面積を330平米に拡大)に関する解説や申告書の
記載例を盛り込んだパンフレットを作成するほか、税務署における相
談体制の充実なども視野に、一連の改正に向けた整備を進めている。
いずれも、先の参院決算委員会で明らかにされたもの。
国税庁では既に、基礎控除引き下げに加えて相続時精算課税の適用
対象者の範囲拡大、未成年者控除や障害者控除の控除額の引き上げ、
税率構造の変更、及び事業承継税制の適用要件の緩和などについて取
りまとめた「相続税及び贈与税の税制改正のあらまし」をホームペー
ジにて公表しているほか、「非上場株式等についての相続税・贈与税
の納税猶予及び免除の特例のあらまし」(既出)及びその適用に要す
る新法選択届出書も掲載している。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 店の評判を高める 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
商人にとって、自店の評判又は噂(うわさ)は、その評判が事実か
否かに関係なく気になるものだ。上手に活用する他はない。例えばタ
ウン誌等に登場して店舗の知名度をあげたり、地域グループや社会活
動に参加して口コミによる評判を広めたりする。三木清著『人生論ノ
ート』(新潮社刊)では、噂(評判)について、「噂は誰のものでも
ない、噂されている当人のものでさえない」「噂はあらゆる情念から
出てくる。嫉妬から、猜疑心(さいぎしん)から、競争心から、好奇
心から、等々」「噂よりも有力な批評というものは甚(はなは)だ稀
である」などと言う。A氏(老舗和菓子店経営)は、毎年春季に新作
の和菓子を地域の人々・来店者・卸先等に無償で配っている。元々は
顧客から感想を聞く為に始めたが、最近はこちらの要求は一切出さず
に配っている。結果は、新聞の折り込みチラシ程度の費用で良い評判
の形成に役立っている。商売の収支勘定は費用の支出が先で、収益の
回収が後であることを実感している。A氏がこの活動を始める前は、
菓子作りや接客に誠意努力していれば自然に評判は良くなると思って
いた。しかし、それのみでは他店と差別化された商品の知名度や口コ
ミを期待した顧客間の伝播力(良い噂や評判が伝わる力)は強くなら
ないことに気づいた。