■■ Weekly Fax News 828 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 休眠会社・休眠一般法人を整理 26年度中に―法務省 」
(2)「 調子の良い時ほど用心 」
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◆「 休眠会社・休眠一般法人を整理 26年度中に―法務省 」◆
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法務省は全国の法務局を通じて26年度中に、休眠会社・休眠一般
法人の整理作業を行うと発表した。休眠会社または休眠一般法人を法
務大臣名で公告するとともに、登記所から通知し、公告から2カ月以
内に事業を廃止していない旨の届け出または役員変更等の登記をしな
い場合には解散したものとみなし、みなし解散登記を行う。
対象となるのは、休眠会社が、最後の登記から12年を経過してい
る株式会社(会社法第472条の休眠会社)。休眠一般法人が、最後
の登記から5年を経過している一般社団法人または一般財団法人(一
般社団法人および一般財団法人に関する法律第149条または第20
3条の休眠一般社団法人または休眠一般財団法人。公益社団・財団法
人を含む)。26年11月17日の時点で該当する会社等は、27年
1月19日までに「まだ事業を廃止していない」旨の届け出または登
記(役員変更等の登記)の申請をしない限り、解散したものとみなさ
れ、登記官が職権で解散の登記を行う。26年11月17日付で官報
公告を行い、対象となる休眠会社・休眠一般法人に対して管轄の登記
所から、法務大臣による公告が行われた旨の通知を発送する。届け出
がなく、登記申請がなかった場合には、1月20日付で解散したもの
とみなされる。
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◆「 調子の良い時ほど用心 」◆
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荒地を行く際は転ばなかった者が平地で転んだり、収入が少ない時
には平穏に生活していた者が偶々大金を得てやがて破綻したりする。
健康等も元気な時ほど用心を要する。有名な古典等にもある。「養生
の道は、病なき時つつしむにあり。病発(おこ)りて後、薬を用ひ、
鍼灸を以て病をせむるは養生の末なり。本をつとむべし」(貝原益軒
著『養生訓・和俗童子訓』石川謙校訂、岩波文庫)。さて、一年中資
金繰り等に難渋している会社がある。何年もずっと悪いわけではなく、
時々は良い時期もある。その良い時期の行動に問題がある。
例えば、X社(自動車整備業)はいつも資金繰りに困っているが、
時々収支が好転したり借入に成功したりした場合は一息入れている。
資金運用に計画性が無く、安易に従業員を増やしたり新規設備を導入
したりしてしまう。経営指導者が資金繰りを警告するが、その時は気
を抜いている為か、厳しい資金管理が実行出来ない。因みに、前掲
『養生訓』に依れば、調子良い時の対応法を一字で表せば、「畏」
(おそるる)にあると言う。「畏」とは、身を守る心掛けで、欲や行
いを慎んで過ちのないことを強く求める心である。企業であれば、調
子の良い時ほど用心して改善計画や経費節減策等を実行することであ
る。