■■ Weekly Fax News 838 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 総額は前年から4.8%増加 民間給与実態調査 ― 国税庁 」
(2)「 皮切りが肝心 」
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◆「 総額は前年から4.8%増加 民間給与実態調査 ― 国税庁 」◆
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国税庁は先般、平成25年分の「民間給与実態調査結果」を公表し
た。当調査は民間の事業所における年間の給与の実態を明らかにする
ことで、昭和24年より租税収入の見積りや租税負担の検討などの基
本資料とされてきた。
平成25年中に支払われた給与の総額は200兆3,597億円で、
前年から4.8%の増加を見せた。源泉徴収された所得税額も増加し、
8兆7,160億円(前年比11.4%増)。給与所得者5,535
万人のうち、1年を通じて勤務した給与所得者4,645万人(同2.
0%増)の平均給与は414万円(同1.4%増)で、男女別に見る
と男性が511万円、女性が272万円であった。また正規・非正規
の別では、役員等を含まない正規(同1.5%増の3,056万人)
は1.2%増の473万円、非正規(同5.3%増の1,040万人)
は0.1%減の168万円。平均給与は上がっているものの、正規と
非正規の差はさらに開く結果となった。
最も高かった業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」の696万円、
続いて「金融業、保険業」617万円、「情報通信業」592万円と
なった一方、最も低かった業種は「宿泊業、飲食サービス業」の23
3万円と、昨年と変わらない順になった。
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◆「 皮切りが肝心 」◆
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「皮切り」とは、最初に一つすえる灸(きゅう)のことであり、も
ののはじめの意味である(三省堂国語辞典参照)。新たに何かを始め
る時は皮切りが肝心で、最初に思い切ってやれば意外に楽に出来るも
のである。A氏は某保険会社の優秀な外交員である。転職により初め
て営業の仕事に就いた時は毎日が恐怖の連続で、お客様の玄関前で引
き返したこともある。そんなある日、お客様の家の門に入って庭を横
切ろうとしたところ、満開に咲いたアジサイを見て、「立派な花が咲
いたなあ」と思わず声を上げてしまった。偶々、庭にいたお客様がそ
の声を耳にしてA氏に関心を抱いてくれた。更にA氏を家の中に入れ、
大事に育てているアジサイ作りの苦労話をした後、保険の話をじっく
り聞いて加入してくれた。A氏はこれを皮切りに営業のやりがいを感
じられるようになった(A氏は、営業の皮切りは素直な気持ちでお客
様に近づき、お客様の話をじっくり伺うことが大切と言う)。同様に、
早く止める方が良いと決めたことが中々止められない場合も皮切りが
大切である。例えば、朝の始業時間になっても社員同士が雑談してい
るような職場でも、上に立つ者が躊躇せずに禁じてしまえば何の支障
もないものである。悪い習慣を断ち切る決め手も素早い皮切りの行動
だ。