■■ Weekly Fax News 334 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 タンス株の処理 ― 株式ペーパーレス化の動向に注意 」
(2)「 義務の仕事と工夫の仕事 」
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◆ 「 タンス株の処理 ― 株式ペーパーレス化の動向に注意 」 ◆
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いわゆるタンス株(自宅に保管してある上場株式などの本券)の特
定口座への受け入れ期限は平成16年12月末日となっているが、タ
ンス株は、「株券のペーパーレス化が進み、5年後には、保管したま
まだと、ただの紙切れになる恐れがある」と警告されている。
日本経済新聞(平成16年7月15日朝刊)の資産運用広告特集に
よると、特定口座のメリットについて「証券会社が取引金額や売却損
益などの面倒な計算をしてくれることですが、有利な取得価額を選択
することで節税につなげることもできます。これも期限までにしっか
り勉強して対応することが必要です」と記述している。
また、株式のペーパーレス化について「株式のペーパーレス化をす
るための法律が成立し、株券は5年後にすべて廃止される見通しです。
ペーパーレス化されればタンス株券はただの紙になってしまうので、
名義書き換えなどが必要な場合は手続を済ませておかなくてはなりま
せん。今後数年間は新税制への移行期で、このほかにも期限付きの優
遇措置がありますから、スケジュールをきちんと確認しておくことが
必要です」と警告している。
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◆ 「 義務の仕事と工夫の仕事 」 ◆
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仕事の成果に運不運は付き物であるが、「頑張りましたが、駄目
でした」という言い訳を聞く度に考える事柄がある。
この「頑張りましたが、」という状況には2種類あり、命令された
通り行動した結果であるという場合と、自分で創意工夫して行動した
結果であるという場合がある。人の地位や職務内容にもよるが、伸び
る人は、やらねばならない仕事(義務の仕事)だけに専念せず、優先
的にやるべき仕事(工夫の仕事)に配慮しながら進むものである。
例えば、固定客から日々受注して、決まったルートを配送している
ような仕事は義務の仕事である。一定レベル以上の社員を採用すれば、
成績に大きな差は発生しない。会社側が用意する、品揃え・在庫管理・
配送ルート・価格や決済条件・接客研修などの充実度によって成果が
左右される。
ところが、各自の工夫によって配送軒数を増やしたり、取引額や新
規取引先を増やしたりする努力とその成果には、大きな個人差が発生
するものである。大抵の人は義務の仕事を優先するので、工夫の仕事
の成果は余り上がらない。
大きな成果を上げられる人は、義務の仕事を効率良く遂行して、工
夫の仕事を優先的に行う。同様に、発展している会社は、工夫の仕事
に力を入れているものである。