■■ Weekly Fax News 371 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 18年4月から義務化 ― 高齢者の継続雇用制度 」
(2)「 現代の職探し 」
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◆ 「 18年4月から義務化 ― 高齢者の継続雇用制度 」 ◆
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高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律によ
り、平成18年4月1日から、年金支給開始年齢の段階的引き上げに
あわせて、65歳までの定年の引き上げ、継続雇用制度の導入など、
「高年齢者雇用確保措置」を講じることが「事業主」に義務づけられ
る。年金(定額部分)の支給開始年齢引き上げのスケジュールは、
(1)平成18年(2006年)4月1日~平成19年(2007年)
3月31日=62歳(2)平成19年(2007年)4月1日~平成
22年(2010年)3月31日=63歳(3)平成22年(201
0年)4月1日~平成25年(2013年)3月31日=64歳(5)
平成25年(2013年)4月~=65歳となっている。
前述の改正法により、平成18年4月1日から、前述の(1)に合
わせて、「65歳までの定年の引き上げ、継続雇用制度の導入等」が
義務化される。改正法は、定年(65歳未満のものに限る)の定めを
している事業主は、雇用している高齢者について65歳までの安定し
た雇用を確保するため、(1)定年の引き上げ(2)現に雇用してい
る高年齢者が希望しているときは、その高齢者を定年後も引き続いて
雇用する「継続雇用制度の導入」(3)定年の定めの廃止――のいず
れかの措置(高齢者雇用確保措置)を講じなければならないとしてい
る。
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◆ 「 現代の職探し 」 ◆
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江戸時代の武家浪人を題材にした小説等を読んでいて感じることは、
江戸浪人の再就職は厳しかったということだ。どこかの藩に再就職で
きる可能性は非常に低く、数年以上の浪人生活が当たり前だったよう
だ。身分制度の制約から気軽に商家等に勤めるわけにはいかず、収入
の道が閉ざされていた。工夫によっては、現代の方が恵まれている。
中高年者や定年退職者の再就職が非常に厳しいと言われて久しい。
ある人はこれまでの職歴を武器にして職を探す。また別の人は人脈だ
けを頼りに活動する。中には、特殊技能や趣味を頼りにする人もいる。
50歳のAさんは会社の整理で失職したが、普通の人とは違う職探
しをした。職安や新聞の募集広告を頼ることは避けた。すなわちイン
ターネットや官庁の広報誌等によって、特別職の公募(公的団体の役
職員)を狙う戦略を採用した。一般会社に比べて応募書類の作成等が
面倒であったが、1年半後に県のある外郭団体に採用された。
公務員を定年になったBさんは、長年の趣味を生かして希望通りリ
サイクル店(海外の骨董品や趣味の中古雑貨等を扱う)を開業した。
自ら外国に出張して中古品を買い付け、小規模ながら楽しく活動して
いる。
職探しは活動方針を明確に持つとか、本当にやりたいことを認識す
る等が大切だ。