■■ Weekly Fax news 392 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 自民圧勝 ― 急速に進む税制改革 」
(2)「 人を喜ばす 」
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◆ 「 自民圧勝 ― 急速に進む税制改革 」 ◆
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定率減税の廃止等を標榜していた小泉首相が率いる自民党が今回の
衆議院選挙で圧勝したことから、「今後、増税路線を含めた財政改革
が急速に進む」と観測されている。
事実、谷垣禎一財務相は、閣議後の記者会見で、「2007年度
(平成19年度)の財務改正論議の中で消費税引き上げに向けた検討
を始める」「所得税、住民税の定率減税は廃止の方向である」などと
述べ、選挙圧勝を受けて増税含みの税制改革を推進する強い姿勢を見
せた。また、政府税制調査会の石弘光会長は、選挙後の記者会見で
「財政再建と社会保障の財源に考えられるのは、消費税と所得税であ
る。消費税を引き上げる場合は、所得再配分機能を持つ所得税との適
切な組み合わせが望ましいと思う。消費税は、社会保障目的税とする
か、食品などの税率を軽くするのか、といった議論も必要になる」等
と語っている。さらに、自民党では、柳沢伯夫政調会長代理を座長と
する研究会で消費税引き上げを含めた財政再建策の立ち上げを検討し
ている。
そのほか、政府は「三位一体の改革」について、今秋から3兆円の
税源移譲の議論を行う方針だが、その移譲は、所得税(国税)を減税
し、住民税(地方税)を増税する形で実施するものと見られている。
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◆ 「 人を喜ばす 」 ◆
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子供の頃、気まぐれから庭掃除などをして父母に喜ばれたりすると
本当に嬉しかったものである。ボランティア活動の生きがいと同じよ
うな喜びだったかもしれない。また、人から褒められることは嬉しい
が、人を褒めて喜ばれることはもっと嬉しいことである。嬉しいと言
う以上に、自分の生きがいが大きくなるようなものだ。家族や友人間
ではもちろん、全くの他人同士でも、人を喜ばせたときは視野が広く
なったように感じるものだ。
商売のコツも、この真から「人を喜ばす」ことにあるようだ。例え
ば、便利な駐車場、年中無休や24時間営業、店員の気持ち良いあい
さつや笑顔、明るく歩きやすい通路、そしていつ行っても欲しい商品
が必ずあって、しかも良い品が格安で売られているような店舗である。
宝石店やブティックなどにおいて、ファッションセンスの良さを褒め
たりするのも顧客を喜ばす発想である。
このように言うと、顧客を喜ばせたり褒めたりするのは金儲けの為
であって、店舗側(店員)の生きがいのためではないという意見があ
る。確かに方便もあろう。しかし、方便だけでは顧客に真意は伝わら
ないのではなかろうか。心から顧客を喜ばせたりすることによって、
店員が働く喜びや生きがいを持ち、結局商売繁盛となるのである