■■ Weekly Fax News 477 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 脱税件数および額とも増加傾向 ― 平成18年度査察の状況 」
(2)「 目標達成のコツ 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 脱税件数および額とも増加傾向 ― 平成18年度査察の状況 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
国税庁はこのほど、「平成18年度における査察の概要」を公表し
た。平成18年度中の査察着手件数は231件(対前年比14件増)
で、同年度中に処理した件数は221件(同7件増)、うち検察庁に
告発した件数は166件(同16件増)で、告発率は75.1%(同
5%増)である。
脱税額の総額は304億円(30億円増)、うち告発分は278億
円(同48億円増)で、告発した事件1件当たりの脱税額は167百
万円(同14百万円増)であった。脱税の手口は、人材派遣業を中心
に人件費を外注費に科目仮装することによる消費税の脱税や所得を全
く申告しない無申告が大幅に増加。また、昨年同様、売上除外、架空
原価の計上及び適当過小な所得によるつまみ申告が見られた。あるい
は海外取引に関連した脱税や複数の国税局にまたがる広域的な脱税な
ども見受けられた。
告発の多かった業種ワースト5は、「人材派遣業」「キャバレー・
飲食店」「建設業」「商品・株式取引」「鉱物、金属材料卸」「パチ
ンコ」で、平成18年になり、人材派遣業が一気に膨らんだ。またパ
チンコ業は年々減少しつつある。脱税によって得た多くの利益は、現
金、預貯金、投資信託及び不動産で留保されていたほか、金地金、高
級外車、服飾、貴金属等及び競走馬を取得しているのも見受けられた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 目標達成のコツ 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
早起きの決意をする場合である。明日の朝から実行するという決意
と1ヶ月後からという決意、どちらが易しいか。また、どちらの決意
がより達成確率が高いか。
経済理論などでもよく取上げられるが、人は遠い将来の決意は比較
的簡単にするが、すぐ実行するような決意は難しいものである。しか
も、遠い将来の決意は実行を一日延ばしにすることが多い。また、計
画期間の長いような目標は、締め切り間際まで着手しない傾向があり、
また決意も弱くなる。
さて、大きな目標を持ち比較的長期の計画で取り組む場合、どのよ
うにしたら達成が順調に行くだろうか。例えば、6ヶ月で100件の
顧客開拓目標を決意したとする。一番工夫が足りないのは、6ヶ月後
までに100件達成と念じるだけの決意である。比較的長期の計画は、
より短期に区切ることによって達成率が高くなるものである。先の例
で言えば、1ヶ月目に10件、2ヶ月目に15件、…(又は1週間当
たり5件)と言う具合に、進行チェックを短サイクルで実施すること
がコツである。
以上の要領は、部下に大きな仕事を与えるような場合(2~3期間
に区切って中間報告を求める)、大きな資格獲得を目指して勉強する
ような場合(模擬テストを受ける等のチェックをする)等にも利用で
きる。