■■ Weekly Fax News 485 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 H19分保険料控除等申告書 ― 新たに『地震保険料控除』 」
(2)「 商売の転換と選択 」
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◆「H19分保険料控除等申告書 ― 新たに『地震保険料控除』」◆
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国税庁はこのほど、「平成19年分給与所得者の保険料控除申告書
兼給与所得者の配偶者特別控除申告書」の様式の掲載について、平成
19年分については、損害保険料控除の欄が削除され、新たに地震保
険料控除の欄が設けられた申告書の見本を公表した。
今回のこの掲載は、地震保険料控除の欄が新様式となることで、円
滑に源泉所得税徴収事務を行うため、確定版の掲載の前に暫定版の様
式の掲載を行った、としている。
平成18年度税制改正において、平成19年から「損害保険料控除」
が原則廃止され、地震保険料控除が創設されている。ただし、「長期
損害保険」(保険期間が10年以上で満期返戻金有り)に関しては、
平成18年12月31日までに締結した契約については継続適用され
る(但し控除額は地震保険料控除との合算で5万円限度)。また、適
用要件として、(1)自宅建物や家財を目的とする地震保険契約である
こと(2)地震等を原因とする火災等による損害に基因して保険金等が
支払われる地震保険契約であること、となっている。控除額は、地震
保険契約に係る地震等相当部分の保険料等の全額(最高5万円)。
なお、確定版については様式が確定し次第の掲載予定だが、項目名
等について、暫定版とは若干異なる場合がある、としている。
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◆「 商売の転換と選択 」◆
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組織における年功序列が薄れて、一生ずっと同じ仕事(又は同じ組
織)を続ける人が少なくなっている。
自営又は会社経営も同様で、時代の流れに従って気軽に転換する人
が増えている。問題は、その転換のタイミングと業種業態の選択条件
ではなかろうか。
知人のAさん(60歳)は、20代から飲食関連中心の自営業を営んで
いる。持ち帰り弁当店⇒惣菜店⇒ハンバーグ店⇒持ち帰りすし店
⇒カラオケ店⇒百円ショップ⇒駄菓子の安売り店等と、次々に転換(又
は多角化)をしている。結果、どの商売もほとんど失敗で、一時的に成
功しても5年と続かない。
Aさんを見ていると、商売転換のタイミングとその選択の条件や動機
に疑問を感じることがある。第一に、転換や多角化の時期がやや遅い
ことである。地域に店舗が次々に現れて競争が始まり、一般の人々が
頻繁に利用する頃に参入するのである(成長期後半か、成熟期)。
第二に、転換や選択の動機が「勘」に頼っていることである(儲かりそう
な商売だ)。業界の競争実態や将来性をほとんど調べずに参入した。
多くの商売をして次々に成功させる人と、Aさんのようにうまく行かな
い人がいるが、その差は転換・参入のタイミングと選択の動機等に依
ることが多いようだ。