■■ Weekly Fax News 521 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 H20度税制改正 ― 4月30日公布・施行 」
(2)「 感謝しながら働くこと 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 H20度税制改正 ― 4月30日公布・施行 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
平成20年4月30日に、平成20年度税制改正に関する法律「所
得税法等の一部を改正する法律」がようやく公布・施行された。概要
から以下抜粋。
【公益法人制度改革への対応・寄附税制】
○公益社団・財団法人、一定の一般社団・財団法人について収益事
業課税を適用することとするなど、新たな法人類型に係る税制上
の措置を整備する、他。
【法人関係税制】
○研究開発税制について、試験研究費の総額に係る税額控除(法人
税額20%限度)と別に、追加的な税額控除制度(法人税額10%
限度)を創設。
【中小企業関係税制】
○エンジェル税制について、一定の特定中小会社に出資した場合に、
1,000万円を限度として、寄附金控除を適用する制度を創設。
○教育訓練費に係る特別税制控除制度について、増加しない場合で
も、教育訓練費の総額の一定割合を税額控除できる制度に改組。
○農林水産業と商工業の連携等を促進するための税制上の措置を整
備。
【金融・証券税制】
○上場株式等の譲渡益・配当に係る7%軽減税率を平成20年末で
廃止(特例措置として、平成21年、22年は500万円以下の
譲渡益及び100万円以下の配当について7%の税率適用)。
○平成21年より、上場株式等の譲渡損失と配当との間の損益通算
導入、他。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 感謝しながら働くこと 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
次のような体験談を聞いたことがある。
卸業を営むAさんは、仕事がうまく行かず勤労意欲が無くなり、生きて
いることが苦しくなった。しかし、自殺することは恐いので、事故か何かで
偶然死ぬために悪天候の日に船に乗ったり、外国の危険地区へ旅行に
行ったりした。ところが、ある時飛行機に乗っていて乱気流に巻き込まれ
て機内が大混乱したが、中でもAさん自身が最も死の恐怖心に襲われ、
無事着陸した時は心から安心したという。それ以後、Aさんは元気よく働
けることに喜びを見つけ、今では仕事を意欲的に果たしているという。
これと似た話はよく聞くであろう。突然病気やケガをして初めて、忙し
く働けることに喜びを発見したり、失業や倒産によって自分には仕事が
あることを心から感謝したりするのである。
最近、「自己の天職」や「理想の職場」を徹底的に求めて、正式な就職
を避けたり、天職を繰り返したりする人が増えているようだ。理想を持つ
ことは貴重であるが、やるべき当面の仕事があることに感謝して忍耐強
く取り組むことも大事である。
自分の仕事に欠点や不満を探せば、恐らくうんざりするほどあるだろう。
しかし、その仕事を突然失うことを想像すれば、感謝しながら働くことが
可能となろう。