■■ Weekly Fax News 523 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 長寿医療制度 ―(後期高齢者医療制度) 」
(2)「 共感が得られる提案 」
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◆「 長寿医療制度 ―(後期高齢者医療制度) 」◆
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【制度の概要】
平成20年4月から始まる『75歳以上のかたを対象とする心身の
特性や生活を踏まえた独立した医療制度』です。
①高齢者世代と現役世代の負担割合の公平化・透明化:後期高齢者
の保険料(1割)、現役世代(国保・被用者保険)からの支援
(約4割)及び公費(約5割)を財源とする新たな医療制度
②後期高齢者のかたへの保険料徴収は市町村が行い、財政運営は都
道府県単位で全市町村が加入する広域連合が実施
【制度の流れ】都道府県の区域ごとにすべての市町村が加入する「後
期高齢者医療広域連合」が、事務を行うことと定められています。
広域連合においては、財政運営、被保険者の資格認定・管理、被保
険者証の交付、保険料の賦課、医療給付等の事務を行います。また
市町村においては、被保険者のご不便を避けるために窓口事務(各
種届出・申請等)や保険料の徴収事務を行います。
【被保険者となる方】後期高齢者医療広域連合の区域内に住所を有す
る75歳以上のすべてのかた(生活保護を受けているかたは除きま
す)
↑65歳以上で一定の障がいがあり、制度に加入するかたを含みま
す。制度加入後は、国民健康保険・被用者保険の被保険者(被扶養
者含む)ではなくなります。(被用者保険とは、政府管掌健康保険、
企業の健康保険組合による健康保険、船員保険、公務員の共済組合
等のことで、市町国民健康保険及び国民健康保険組合は含まれませ
ん。)
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◆「 共感が得られる提案 」◆
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経営コンサルタントになった頃、先輩からよく言われたことは、
「経営者に共感を持たれる提案をしろ。反感を持たれるような提案が
最低だ」というものであった。
先輩たちの言葉は真実であった。経営改善等に関連して何度も失敗
をしたが、経営者が喜んで受け入れて成功する提案は、経営者から共
感を得られた事柄であった。たとえ指摘した経営上の欠点が事実とし
ても、経営者が嫌々ながら取り組んだ改善策は結果が良くなかった。
Aさんは7人の社員を雇用して設計事務所を経営しているが、悩み
は社員がすぐ辞めてしまうことであった。Aさんが社員に言う口癖は、
「あなたの悪い点は~だ、あなたの能力は~が不足している、あなた
の将来に期待が持てない」等である。Aさんの設計能力が優れている
ためか、Aさんに憧れて入社してくる社員も珍しくないが、やがて劣
等意識を持つようになってやる気が失せてしまうらしいのである。
Aさんは社員に対してアドバイスをしているつもりであるが、意図
に反してやる気や能力の発揮を萎縮させている。社員の努力に対して
は、始めに優れた部分を発見することが肝心だ。立場の違いはあるが、
同じ職場で働くとは、互いに良い点を認め合って共感を得てこそ成立
するものである。