■■ Weekly Fax News 525 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 経団連が中小企業調査 ― 賃上げ平均4,336円増 」
(2)「 商売人としての目を持つ 」
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◆「 経団連が中小企業調査 ― 賃上げ平均4,336円増 」◆
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(社)日本経済団体連合会がこのほどまとめた「2008年春季労
使交渉・中小企業業種別回答一覧(了承・妥結含)(加重平均)」に
よると、本年春の賃上げに係る労使交渉では、総平均で4,336円
(1.68%)の増加となった(調査対象:従業員数500人未満で
257社を集計)。
なお、製造業平均では4,829円(1.83%)のアップ、非製造業
平均では2,695円(1.12%)のアップであった。
業種別にみると、回答額が最も高かったのは印刷・出版の5,65
6円で、以下、その他製造業の5,642円、機械金属の5,208円
と続く。逆に低かったのは、運輸・通信で915円。そのほか、その
他非製造業の3,106円、窯業の3,133円などが低かった。また
アップ率の高かったのは印刷・出版2.04%、鉄鋼・非鉄金属
1.98%など。低かったのは、運輸・通信0.43%、窯業1.29%
など。
なお経団連では、大手企業における2008年夏季賞与・一時金の
妥結状況(加重平均)も公表し、妥結額は総平均で930,329円
(0.59%増)であった。製造業平均では968,353円(1.16%
増)、非製造業平均では、793,810円(2.18%減)。業種別の
最高額は自動車の1,166,247円、最低額は印刷の599,093
円であった。
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◆「 商売人としての目を持つ 」◆
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人体機能は、一つとして不思議でないものはない。特に「目が見え
る」という機能は、改めて考えると不思議で偉大な働きだ。
「百聞は一見に如かず」という諺どおり、情報は何度聞くよりも自
分の目で実物を確かめた方が納得出来るものである。
電車通勤をしているが、問題意識を持って車内外を観察していると、
驚くほどたくさんの情報が見えてくるものである。
例えば、車外の風景を見れば、新築住宅戸数の増減推移や建築様式
の変化等が分かる。また、車内をじっくり眺めれば、ファッションの流行
や持ち物嗜好の盛衰等にいち早く気づくものである。
商売との関連では、買物目的とは別の視点から、定期的にブティッ
クやデパート等の品揃えを見学するとおもしろい。数ヶ月単位で比較
すると、品揃えの変遷は意外に速いもので、数ヶ月先の流行をゲーム
感覚で予想していると、段々に当たるようになるものだ。自店の改善
策を必死に探るために、他店をじっくり見たり、街角に立って人の行
動を観察したりすれば、将来の品揃え戦略等が見えてくるのではなか
ろうか。
目はものを見るためにある。さらに、商売人としての目には、目的意識
を持って世の中の潮流を眺め、繁盛している自店の将来の姿を創造
する働きが求められるようだ。