■■ Weekly Fax News 527 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 岩手・宮城内陸地震 ― 国税庁が被害者に呼び掛け 」
(2)「 真の気持ちから接客する 」
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◆「 岩手・宮城内陸地震 ― 国税庁が被害者に呼び掛け 」◆
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国税庁はこのほど、「岩手・宮城内陸地震」の被害を受けられた
方々に、お見舞いと税金面での配慮等を広報している。その内容は、
○地震等の災害により申告・納付等をその期限までにできないときは、
所轄税務署長に申請し、その承認を受けることにより、その理由の
やんだ日から2ヶ月以内の範囲でその期限が延長される
○地震等の災害により、財産に相当な損失を受けた場合又は国税を一
時に納付することができない場合には、所轄税務署長に申請し、そ
の承認を受けることにより、原則として1年以内の範囲で納税の猶
予を受けることができる
○地震等の災害によって、住宅や家財などに損害を受けたときは、確
定申告で
(1)所得税法に定める雑損控除の方法
(2)災害減免法に定める税金の軽減免除による方法、
のどちらか有利な方法を選ぶことによって、所得税の全部又は一部
を軽減することができる
○消費税については、地震等の災害により被害を受けた事業者が、災
害等の生じた日の属する課税期間等について、簡易課税制度の適用
を受けることが必要となった場合、又は受ける必要がなくなった場
合には、所轄税務署長の承認を受けることにより、災害等の生じた
日の属する課税期間から簡易課税制度の適用を受けること、又は適
用をやめることができる、
と伝えている。
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◆「 真の気持ちから接客する 」◆
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「窮変通」(窮すれば変ず、変ずれば通ず)という言葉通り、人は
困らないとなかなか大きな変化を遂げられないようだ。
中華レストランを3店経営するA社長は、決算書の推移を見る度に
ため息を吐く。ここ数年の売上が下降傾向で採算性も悪化していた。
また従業員の定着性が悪く、料理は自身あるが接客の質は落ちている
ように感じた。特に、接客言葉をこまめに使うことを強く言っている
が、接客態度がマンネリ化しているように思われた。
A社長はコンサルタントや幹部従業員と相談し、一大決心で接客方
針を打ち出した。「私たちは心を込めて接客致します」という表示を
掲示して実践を始めた。心を込めた言葉遣いや態度は地味な改善策と
思われたが、実行してみると奥深い意義を感じるようになった。「い
らっしゃいませ」「お待たせ致しました」「ありがとうございました」
等の言葉を真の気持ちから表そうとする努力が、お客様の心に響いた
のである。
社長や店長の忍耐強い実践によって、まず一般従業員の勤務態度が
変わった。「社長や店長の後ろ姿を見ていると、お客様の満足度が良
く分かる」と。次に、お客様が変わった。単に客数が増えただけでは
なく、客層の質が良くなった。帰るとき、「旨かった。楽しかった。
また来るよ」と言ってくれる。