■■ Weekly Fax News 597 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 所得税では48万件に非違 20事務年度調査 ― 国税庁 」
(2)「 感謝の心を忘れない 」
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◆「 所得税では48万件に非違 20事務年度調査 ― 国税庁 」◆
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国税庁がまとめた20事務年度(20年7月~21年6月)の所得
税および個人事業者の消費税調査によると、所得税では73万3,0
00件(前年度82万7,000件)を調査し、うち申告漏れなどの
非違のあった件数が48万6,000件(同59万2,000件)あ
った。申告漏れ所得金額は9,155億円(同9,635億円)に上
った。追徴税額(加算税を含む)は1,216億円(同1,322億
円)。
また、譲渡所得分の所得税については、調査件数が7万件(同7万
9,000件)。うち申告漏れなどの非違があった件数は4万5,0
00件(同5万2,000件)、申告漏れ所得金額は3,442億円
(同3,339億円)だった。
一方、個人事業者の消費税では、9万5,000件(同9万1,0
00件)を調査し、うち申告漏れなどの非違があった件数は6万7,
000件(同6万6,000件)、追徴税額(加算税を含む)は27
5億円(同259億円)に上った。
国税庁は所得税などの調査にあたり、高額・悪質な不正計算が見込
まれるものを対象に深度ある調査を優先して実施する一方で、短期の
実地調査や簡易な接触調査も実施している。
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◆「 感謝の心を忘れない 」◆
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老舗和菓子店を経営する友人から聞いた言葉である。「朝、出かけ
た家族や自分が無事帰宅することは実は当たり前のことではなく、む
しろ有り難いことです。人はいつどうなっても不思議ではなく、その
日無事に過ごせることはむしろ奇跡です。日々無事であることに感謝
しております」、と。
またこの友人の店では、お客様や取引先の人が帰る際には、その後
ろ姿に深々とお辞儀をして見送りを行う。友人が繰り返す言葉がある。
「お客様が来ることが当たり前と思い始めたら要注意です。むしろ愛
顧や取引を突然中止されることが当たり前の現象です。お客様や取引
先への感謝が薄れることは商売のマンネリ化です」、と。
業績や成長が安定している会社(及び経営者)の共通の特徴に、感
謝の心を忘れないという態度がある。お客様の愛顧に対しては、お礼
の言葉やお辞儀で喜びを表現し、要望や苦情を素直に受けとめている
のである。常に経営の改善を心掛けているので、接客態度等が惰性に
ならない。お客様の方でも、言ったことに反応があるので、益々愛顧
の気持ちが強くなるのである。
長い歴史のある会社や老舗と言われるような店舗は、日々無事に過
ごせることを当たり前と考えず、常に感謝の心を忘れない態度を代々
受け継いでいるのであろう。