■■ Weekly Fax News 606 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 協会けんぽの保険料率 ― 上げ決まる 」
(2)「 電車の中で考えること 」
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◆「 協会けんぽの保険料率 ― 上げ決まる 」◆
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既報の通り、協会けんぽでは現在、全国平均8.2%(労使折半)
の保険料率を9.34%に大きく引き上げることとなった。
改定後の保険料率は最も高い北海道で9.42%(1.16%の引
上げ)、最も低い長野県で9.26%(1.11%の引上げ)となる。
月収28万円の場合、北海道では月額3,248円(労使折半)、長
野県では3,108円(同)の負担増となる。
中小企業で働く従業員とその家族などを対象とする協会けんぽは、
賃金の伸び悩みによる保険料収入の減少傾向が著しい状況だ。加えて、
新型インフルエンザなどの影響による医療費の増加という要因が重な
って、大幅な財政赤字が発生している。平成21年度末で準備積立金
が枯渇することも確実だ。
準備積立金は平成11年度には8,000億円以上あったが、平成
14、15年度に積立金がマイナスに転落、平成18年度に約5,0
00億円まで回復したものの、今年度末で再びマイナスに転落する状
況だ。今後の経済事情をみても、今後さらなる保険料率の引上げもな
いとは言いにくい状況で、労使の負担増は当面続くことも予想されて
いる。なお、保険料率は厚生労働大臣の認可を経て正式に決定される
ことになる。
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◆「 電車の中で考えること 」◆
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電車通勤は時間の浪費か?その長さにもよるが、適度であれば実に
役立つ時間ではなかろうか。この時間を読書・睡眠・勉強・メール・
音楽鑑賞等に活用する人は多い。
筆者としては、それに加えて窓外の観賞と車内の人物観察が面白い。
次々に現れる風景や家並みを見ていると、色々なことを考える。例え
ば、「おや、新しい店舗ができた」「山林だった所が分譲地になった」
「家の外観がヨーロッパ風になった」等に気づく。極端な場合は、
「最近はひと気のない工場が目立つ」「建設中の住宅が少ない」等と、
不景気を予感する場合もある。
車内に目を向けると、当然ながら人々の服装・ヘアスタイル・持ち
物(バッグ等)・年代や色々な行動が観察できる。最近であれば、
「派手な服装が少ない」「乗客が新聞を読んでない」「ブランドバッ
グを持った人が減ったが、持ち物が個性的になった」「高齢者が増え、
しかもオシャレになった」等の感想を持つ。何か商売のヒントになる
と考える。また、遅い時間に乗っても、前に比べて酔客が少ない。早
く帰宅して、家族との団欒を優先する人が増えたのかもしれない。
以上のような観察が正確で商売のヒントに使えるかどうかは、さら
に深い洞察が必要であるが、実際に見聞きすることで何かを決断する
動機になることは確かである。