■■ Weekly Fax News 648 ■■
――――◆ 目 次 ◆――――――――――――――――――――
(1)「 条件変更、約98万件に ― 金融円滑化法後の貸付状況 」
(2)「 他人(ひと)から学ぶ姿勢 」
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◆「 条件変更、約98万件に ― 金融円滑化法後の貸付状況 」◆
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金融庁が集計した中小企業金融円滑化法に基づく貸付条件の変更等
の状況について(21年12月4日の法施行日から22年9月30日
までの実績、速報値)によると、債務者が中小企業者である場合、主
要行等、地域銀行、その他銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、信
農連・信漁連の合計659機関への申し込みは111万4,889件、
31兆397億円。このうち実行されたのは97万9,693件、2
7兆7,766億円だった。実行件数を申し込み件数で除した実行率
は87.9%だった。
このほか、謝絶が2万7,171件、7,633億円、審査中が6
万7,999件、1兆6,874億円、取り下げが4万26件、8,
099億円だった。
主要行等では、申し込み14万7,278件。実行されたのが12
万5,504件、謝絶4,211件、審査中1万2,426件、取り
下げ5,137件。地域銀行は申し込み51万2,572件に対し、
実行44万9,565件、謝絶1万3,428件、審査中3万851
件、取り下げ1万8,728件。
信用金庫は、申し込み38万5,054件、実行34万1,918
件、謝絶7,974件、審査中2万1,701件、取り下げ1万3,
461件。信用組合は、それぞれ5万9,556件、5万3,535
件、1,248件、2,704件、2,069件だった。
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◆「 他人(ひと)から学ぶ姿勢 」◆
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上司が部下に仕事を命令した時、上司が戸惑う事のひとつに、「そ
の仕事、まだ教えてもらったことがありません」「マニュアルに書い
てありません」等と言う返事がある。例えば、宝石店に途中入社して
くる「経験者」を観察していて気づくことがある。同じくらいの接客
販売の経験をしていても、顧客の気持ちや事情を察する力がある店員
もいれば、マニュアル等で指示された事以外は全く眼中にない店員も
いる。店舗指導を始めた頃は、生来の素質による格差で仕方ないこと
と思っていた。しかし、一人一人深く観察すると、主因は他人から学
ぶ姿勢が違うことであった。
ある店員は、お客様が店頭に来ると素早くその状況を確認する。
「かなりの高齢者だ。足元は大丈夫かな」「雨の中、荷物をたくさん
持っている。傘の始末を手伝おうか」「外国人だ。対応できる同僚に
連絡しよう」等と。マニュアルには書いてないが、お客様が喜ぶ接客
をすぐ行動に移している。以前の職場の有能な先輩を見習っている。
しかし、このような機転が利かない店員も多い。以前の職場では、上
司や先輩から教育されたことは無いからと思っている。他人から教え
てもらうことだけに頼らず、プロ意識で職場能力を磨いていれば、そ
の経験は何処の職場でも評価されるものだ。