■■ Weekly Fax News 655 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 共通番号制度の基本方針 ― 社会保障改革本部が決定 」
(2)「 足るを知る者は成長する 」
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◆「 共通番号制度の基本方針 ― 社会保障改革本部が決定 」◆
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政府・与党社会保障改革検討本部はこのほど、社会保障と税に関わ
る共通番号制度について基本方針を正式決定した。共通番号は、個人
は住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)を活用した新たな番号、
法人は商業・法人登記の申請にかかわる会社法人などの番号。管理機
関として「歳入庁」の創設を検討するが、当分の間、個人は住基ネッ
トを所管する総務省、法人は国税庁が担当する。番号を利用できる分
野は年金、医療、福祉、介護、労働保険の各社会保障分野、国税およ
び地方税の各税務分野。将来はその他の行政サービスにも広げる。
導入に向け、番号制度創設推進本部を設置。内閣官房で番号法案
(仮称)を、関係府省で関係法の改正法案等をまとめる。また「個人
情報保護WG(ワーキンググループ)」と「情報連携基盤技術WG」
を設置。今年3~4月に要綱、6月に大綱を公表。今秋以降可能な限
り早期に番号法案と関係法の改正法案を提出する。
26年6月に全国民に番号を配布し、27年1月から税務分野など
のうち可能な範囲で利用を開始する。本人確認には、既存の公的な個
人認証や住基カードを改良し活用する。個人情報の保護に関しては、
今年5月をめどに具体策について一定の結論をまとめる。
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◆「 足るを知る者は成長する 」◆
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竹は40年か60年に一度(120年周期の種類もある)、一斉に
花を咲かせるそうだ。これはどちらかと言えば不吉な前兆とされ、そ
の竹林や周囲の木々が突然に全部枯れたりする場合があると言う。
人や会社等も長年平凡な努力を重ねているうちに、新商品が思わぬ
脚光を浴びたり、好景気によって予想外の大儲けをしたりすることが
珍しくない。これ自体は大変有難いことである。しかし大きな経営問
題は商売の成果が予想以上に出て、驕る気持ちを抱いている時に発生
するものである。
Aさんは夫婦仲良く20年間惣菜店を経営してきたが、ある時友人
から好立地の店舗を紹介されて2店目を出した。これが繁盛店になっ
て、組織を法人化し、5年後には10店を経営するようになった。最
初は従業員を大事に扱っていたが、会社が大きくなるに従って社員や
パートに対して威張る態度をとるようになった。結果、従業員の定着
性が悪く、店長の不正行為や深刻なクレームが発生するようになった。
結局、会社は瞬く間に業績不振となり、残ったのは元の1店のみとな
ってしまった。
Aさんは、以前は一商店主で終わると思っていたが、修養が足りず
自分の境遇に大輪の花が咲いたように浮かれていた。元の状態に戻っ
て自己の驕りに気が付いた。