■■ Weekly Fax News 671 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 H22年度確定申告状況 ― 提出人員2年連続の減少 」
(2)「 完璧を求めず 」
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◆「 H22年度確定申告状況 ― 提出人員2年連続の減少 」◆
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国税庁は先般、平成22年分の確定申告状況を取りまとめた。所得
税の確定申告書の提出人員は2,315万人(前年比2.2%減)で、
2年連続の減少である。そのうち、申告納税額のあるもの(納税人員)
は702万1千人(同2.2%減)で、その所得金額は34兆6,9
58億円(同2.0%減)、申告納税額は2兆2,431億円(同1.
3%減)。一方、還付申告をしたのは1,267万3千人(2.5%
減)で、平成16年分以来の減少となった。
申告書の提出人員のうち、土地等の譲渡所得の申告人員は41万人
(前年比3.8%増)で、うち所得金額のあるもの(有所得人員)は
22万4千人(同9.4%増)、所得金額は2兆4,855億円(同
16.6%増)。また株式等の譲渡所得の申告人員は103万9千人
(同7.8%増)、うち有所得人員は26万3千人(同6.2%増)
と増加したものの、所得金額は1兆247億円(同11.1%減)と
減少を見せた。国税庁が提供するITサービスを利用して申告書を提
出したのは1,039万6千人(前年比8.3%増)で、提出人員の
44.9%を占めた。なお、今回の統計は東日本大震災により国税の
申告・納付等の期限が延長されている青森、岩手、宮城、福島、茨城
の5県を含んでいる。
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◆「 完璧を求めず 」◆
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「お元気ですか」と問われて健康に多少問題あっても、「はい、お
陰様で何とか」と答える人が多かろう。だから大体健康でいられる。
仕事上の首尾も、完全無欠を求めすぎると弊害があるかもしれない。
例えば、社員の採用試験において応募者がこれまでに失敗(ミス)
したことがないと言えば、採用に不安を持つであろう。ミスしたこと
がない人は、万事こと無かれ主義かもしれない。今後もしミスをして
も気づくことが遅く素早く対応出来ないであろう。X社(医療器械販
売)の営業会議は定例会の他、年2回「失敗体験発表会」をしている。
社長賞や失敗大賞等があり、全営業マンが出場を希望する。但し、ア
イデアや企画を真剣に実行していない人は、発表出来るような失敗体
験を持てないようだ。この発表会で賞を得る社員の成績は、総じて優
秀である。また営業会議で承認した企画には、担当者に多少のミスが
あっても上司が口を挟まないよう申し合わせている。
目標管理においても、完璧な目標達成を絶対視すると、大きな目標
値を持たなくなる。例えば、5台の製品を売った場合でも、目標値が
5台ならば達成率100%だから成功、目標値が10台ならば達成率
50%だからミスと単純に評価すると、達成が確実な目標しか持たな
いようになる。