■■ Weekly Fax News 718 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 ITによる情報共有が社内で効果を発揮するとき 」
(2)「 衣替えの変転と対応策 」
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◆「 ITによる情報共有が社内で効果を発揮するとき 」◆
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メールやWebシステムなどを使わず、コンピュータを使わない会社
がある。年輩の経営者で若い従業員もいる会社であるが、従来通りの
仕事のやり方がその業務に適しているならば、それも効果的であろう。
社内にコピー機を1台しか置かないという会社は、コピー待ちで一
緒になった各部の担当者が、待ち時間に業務のコミュニケーションを
行うことが効果的であるという考えで、1台だけの環境を情報交換に
利用し続けているという。一方で、やたら社内間でメール連絡するこ
とに偏ってフェース・ツー・フェースのコミュニケーションを行わな
い組織もある。
コミュニケーションが真に必要になるのは、忙しい状態の業務を行
うときや多くの業務をチームワークで実施する場合であり、忙しい業
務状況から情報が人を行き来する。Webによるチームの情報共有は便
利である反面、一般にはうとまれる傾向にある。チームで情報共有を
有効活用できる場合は、明確な目標あるいは目的に向かっている場合
に限り、効果を発揮している。ITによる情報共有を有効にするには、
組織として強い目的意識を持って運用することが重要である。業績向
上に向けて情報共有システムを有効活用できれば、これほど強いIT
化はない。
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◆「 衣替えの変転と対応策 」◆
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省エネ化、熱中症予防、地球温暖化等を理由に、公務員やサラリー
マンを中心に5月からクールビズが開始された。数年前までのクール
ビズは冬服から夏服になる際にネクタイを締めなくなっただけであっ
たが、最近はクールビズとファッションを兼ねる個性的な服装も見ら
れるようになった。衣替えの典型は、学生・公務員・サラリーマン等
が6月1日と10月1日一斉に夏服と冬服の交替を行っていたもので
ある。衣替えに反すると、常識の無い人と見られるようで大変居心地
が悪かった覚えがある。ところが、多くの人が10年程前から衣替え
の時期を厳密に意識しなくなった。暑いと思えば5月でも平気で夏服
を着る人も少なくない。原因として、寒暑の感じ方の個人差が主張さ
れ始めたこと、空調設備が進歩して夏服冬服に拘らなくなったこと、
防寒暑よりもファッションを優先する人が増えたこと、海外旅行が活
発になって服装を旅行先の気候に合わせるようになったこと、等が考
えられる。紳士服・婦人服等のこのような現象は、身の回り品等(靴・
帽子・バッグ・下着等)にも波及し、多くの業界で製造面では製造期
間・デザイン・素材の変更、販売面では広告媒体・発売時期の変更や
価格帯・販売チャンネルの見直し等が求められる。