■■ Weekly Fax News 797 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 中小企業の資金繰り支援を強化総額10兆円超―中小企業庁 」
(2)「 会社における役割分担 」
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◆「 中小企業の資金繰り支援を強化総額10兆円超―中小企業庁 」◆
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中小企業庁は13日、先に閣議決定された「好循環実現のための経
済対策」と「平成25年度補正予算案」を踏まえ、金融支援を通じて
中小企業・小規模事業者の資金繰り対策に万全を期すことを明らかに
した。事業規模は総額で10兆円超に上る。対策の内容は次の通り。
Ⅰ. 資金繰り支援事業【資金繰り支援=貸し付け規模6兆円】日本政
策金融公庫等による経営支援型等のセーフティネット貸し付けを
継続・拡充するとともに、同公庫の各支店に専門の窓口を設けて
相談に応じる。
【設備投資等の促進=同2.9兆円】日本政策金融公庫が老朽化
設備の新陳代謝、所得増加および創業など前向きの事業展開に向
けた取り組みに対応した融資を促進する。
【経営改善支援】認定支援機関による経営改善計画策定支援事業
について、事業者、認定支援機関双方にとって制度をもっと使い
勝手の良いものにし、金融支援の内容や同意書の取得に係る取り
扱い―などについて運用を見直す。
Ⅱ. 「経営者保証に関するガイドライン」の利用促進ガイドラインの
活用を希望する事業者に対し専門家を派遣し、周知する。また、
日本政策金融公庫と商工組合中央金庫が率先して経営者保証によ
らない融資を行う。
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◆「 会社における役割分担 」◆
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会社には、大きく分けて経営者・管理者・一般社員がいる。江戸時
代、米沢藩の上杉鷹山が設立した藩校「興譲館」(現在の県立米沢興
譲館高校)の建学大意に、「一国の領民を御飯を炊く材料に譬えれば、
藩主は水・米で、重役は鍋・釜に当たり、薪・火は士農工商である。
……」とある(八幡和郎著『上杉鷹山』PHP研究所)。つまり、組
織の存在目的を果たす為には、各々の立場で役割を果たすことが大事
と言う事である。X社(防災用品の製造)の社長から、「うちの部長
や課長は部下の指導がしっかり出来ない」と言う相談を受けた。そこ
で数人の一般社員に上司への感想を聞いたところ、「上司は皆やさし
い人が多いけれど、明確な指示命令が無く、相談をしても積極的に応
じてくれない」と言う回答だった。
具体例として、商品企画書を提出して指導を要請しても、事前の修
正意見等は聞けない。後日の審査会議後に、「詳しい図表や説明文が
無いと社長から叱られた」等と、まるで部下だけの責任のように言わ
れる。なお、根本的には社長が組織運営の指針を明示して、役員や管
理者を指導しなければ全社の指揮命令(意思伝達)はうまく行かない。
時に譲り合う心情が大切であるが、組織が各々の役割を発揮して、報
告・連絡・相談等を円滑に廻すことが重要だ。