■■ Weekly Fax News 801 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 H26年度税制改正概要 ― 消費課税関係 」
(2)「 挑戦する意欲があるうちに 」
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◆「 H26年度税制改正概要 ― 消費課税関係 」◆
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平成26年税制改正における消費課税関連では、簡易課税制度のみ
なし仕入率見直しが注目される。簡易課税の適用により、一部の業種
において生じている益税問題を是正するのが目的。平成27年4月1
日以後に開始する課税期間から、金融業と保険業では第5種事業とし
て50%に、不動産業では第6種(新設)として40%に引き下げら
れることとなった。過大となっていた控除が実態に即した額に近づけ
られ、本則課税のほうが有利になる場合も生じてくると予想される。
消費税増税に際しては、自動車取得税の軽減措置が取られる。平成
22年度燃費基準を満たしていれば、自家用自動車では5%から3%
へ、営業用自動車及び軽自動車では3%から2%へと引き下げられる。
さらに自動車取得税は、27年10月とされる消費税の10%引き上
げ時には廃止を予定。またエコカー減税の適用を受けた自動車に対し
ては、最初の継続審査の際の自動車重量税を免除する措置が取られ、
現行の半減から大幅な拡充となった。一方で軽自動車税では、平成2
7年度以降の新規取得車について自家用で1.5倍、営業用・貨物用
で1.25倍に引き上げるほか、新規検査から13年を経過した車体
には約20%の重課を行うこととなっている。
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◆「 挑戦する意欲があるうちに 」◆
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何か困難に立ち向かう時、その実態を暴き過ぎると、「出来ない理
由」を探索することになる。結果、「自分の力では無理」「相手が強
いから負ける」等と、挑戦する意欲を失ってしまう。挑戦するとは、
相手の実態が全部は見えないから出来る。
『史記』の「李将軍列伝」に、こんな話がある。「李将軍(李広)」
が猟に出た時、草原にあった石を虎と見ちがえ、弓を射たところ、命
中して鏃やじりが石の中に没入してしまった。よく見ると石であった
ので、また射てみたが、何度射てもついに射込むことができなかった」
(『史記Ⅱ』小竹文夫他訳、筑摩書房発行参照)。物事は計画性や先
見性が求められるように、その実態をある程度知って取組むことが必
要である。しかし、どこまで知って挑戦するかのバランスをとること
が難しい。どの時点で行動に移るか、企画を作ることが得意な人、そ
の企画を検討して弱点や問題点を指摘する人、いつも計画に反対する
人、いつも賛成するだけで自分の意見が無い人、周囲の大勢に従う人、
等と各人まちまちである。大事なことは、一定の準備をしたら(明確
な規準を持っている人や組織は強い)、挑戦する意欲があるうちに結
果を受入れる覚悟をして行動することである。結果がまだ良く見えな
いから挑戦出来る。