■■ Weekly Fax News 825 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 企業による年金不正、発覚相次ぐ 」
(2)「 アポイントメントの取り方 」
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◆「 企業による年金不正、発覚相次ぐ 」◆
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算定基礎届提出に伴う事業所調査が活発に行われている。一方的に
日時を指定して、資料を持って出頭しろという年金事務所のやり方に
違和感を覚える経営者も少なくないようだ。かつて消えた年金問題等
から沸き起こった年金への不信感はいまだに払拭できていない状況下、
あの手この手で納付する社会保険料をごまかそうとする企業は後を絶
たない。
よくある手段は4月から6月支給の給与では残業代を払わず7月に
まとめて払う、実際の給与より低い額で申告する、賞与の届けを丸ご
と飛ばす、そもそも社会保険に加入させない等、枚挙に暇がない。悪
質なことに、従業員からは高い保険料を控除しておきながら、実際に
は低い額しか納付せず、差額を着服するケースも起きている。先般発
覚したケースでは、経営者と従業員が結託の上で給与額を少なく申告
し、社会保険料を不当に免れていた。年金事務所の調査を受けてみれ
ばすぐにわかることだが、率直に言って税務調査と比較すると精度が
低く、粗い。しかし、上手の手から水が漏れるとも言う。仮にうまく
偽装したとしても、年金事務所の調査ではなく、従業員からの密告な
どにより発覚することも考えられる。当然のことだが、うかつな真似
はすべきではないだろう。
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◆「 アポイントメントの取り方 」◆
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歴史小説等を読むと、前もって家人が数時間歩いて主人の訪問を伝
えに行く場面がよく出てくる。電話が無かった昔はアポイントメント
(面会の約束で、アポと略す)を取ることが現代より遙かに困難だっ
た。
現代でも仕事上の面談は、一般にアポを取ってから訪問することが
常識である。アポを取らずに訪問することは、たとえ面識がある場合
でも大抵迷惑に思われる。況して、飛び込み営業は一般に歓迎されず、
営業活動する人は大変なストレスである。
アポを取る際には幾つかの留意点がある。第一に、日時を約束する
だけでなく、場所・要件・訪問人数等も伝える。第二に、面会の開始
時間だけでなく、所要時間も了解を得る。第三に、何か支障が発生し
た時の連絡先・連絡媒体を決めておく。第四に、日頃からアポを上手
に取る技法を修得しておくこと。例えば、日時の候補を複数提示して
相手方に選択を任せるとか(相手方の意思を重視)、相手方業務の流
れと繁閑を考慮して時間帯や曜日を提案するとかである。アポを取っ
て訪問する場合に最低限守らなければならないことは、約束の日時で
ある。目的地まで30分程度の場合は15分、1時間程度の場合は3
0分の余裕を持って出発すれば、これで99%遅刻しない。また、終
了時間はやや早めを心掛ける。