■■ Weekly Fax News 848 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 商品開発の産みの苦しみと問題点の気づきをPRする方法 」
(2)「 将来に余財を残す倹約経営 」
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◆ 「 商品開発の産みの苦しみと問題点の気づきをPRする方法 」◆
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これまでに紹介してきたシステムの開発元から、売れる商品となる
までに難航している話を聞いた。つまりは売れていないのである。商
品の機能としては自社で使用しているので問題ないと判断して販売を
始めている。ところが、各所で試行してもらった結果はなかなか評価
されないという。必要性が認識されないことが一番の要因だ。そのた
めに、商品価値が認められないという意見からデザインがダサいとか、
同じようなフリーソフトをみたことがあるとか、金額の想定も半分程
度の評価であった。様々な意見が出てきて、実際に使用している人は
10%程度だということである。
そこで、導入マニュアルも整備した上で、根本的に考え直した話が
以下の内容になる。まず、現状の方法が不便であり、それが社会的損
失となっているので、知恵を絞って今よりも生産性を高める方法を考
えるべきことを気づかせる視点をPRすることにした。その考えのも
とで具体的に改善されたシステムの事例として当該商品を位置付けて
いる。この流れで説明するとすんなりと商品の必要性を理解につなが
った。ユーザが、まず先になぜこの商品が必要であるかを認識するこ
とで目的意識を創出させている。まだまだ、道半ばであるが試行しな
がらゴールを目指している。
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◆「 将来に余財を残す倹約経営 」◆
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居酒屋に居た時、隣のテーブルに居た中小企業経営者らしき人がこ んな会話をしていた。「今度、経費に出来る交際費の枠が広がって、 使った方が税金の得になるそうだ。枠を気にしなくて良いから助かる よ」 企業経営は「勤勉」によって収益を上げ、それに見合った支出 (仕入や経費)を「倹約」しながら実行することである。最終的には、 収益から支出を控除した「将来への余財」をいかに多く残せるかの勝 負である。この実現は定期的に各種計画を作り、その計画に沿って倹 約しながら進めることによる。ところが、企業の相当数は事前に計画 を作らず、数値目標も無ければ結果の評価基準も無いところが珍しく ない。 このような企業の収益は全て成り行き任せであり、勤勉に働くと言 っても目標が定まっていないので社員の努力指標はまちまちとなる。 普通、人は目標や期限が無い物に達成意欲や生きがいを持たないもの だ。 単に税金が安くなるから交際費(経費)を倹約しないというような 使い方は、やがて人件費や家賃等の経費を賄えなくなって採算性を悪 化させる。当たり前の現象であるが、収益や支出に目標を設定して計 画を作って勤勉に働き、計画に沿ってやりくりしながら支出すること が、「将来に余財を残す勝者の倹約経営」である。
次号は2015年 1月 7日となります 来年も宜しくお願い申し上げます