■■ Weekly Fax News 846 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 年金事務所の加入促進状況 ― 指導件数が急増 」
(2)「 商店街今昔の感 」
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◆ 「 年金事務所の加入促進状況 ― 指導件数が急増 」◆
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既報の通り、年金事務所による社会保険未加入企業への加入促進が
勢いを増している。それを裏付けるような資料が公表された。資料に
よると年金事務所では法務局やハローワークなどと連携して、法人登
記している、雇用保険に加入しているのに厚生年金に未加入となって
いる企業の把握を進めている。平成24年度には23,361件だっ
た未加入企業への指導件数が平成25年度には65,163件に急増
している。平成21年度は4,965件であり、わずか4年で13.
1倍にもなっている。異常なペースと言っても過言ではないだろう。
加入指導については、まずは文書や電話での加入促進を行い、加入勧
奨に応じない事業所に対しては、従業員数の多い事業所を優先的に指
導している。また、複数回にわたる指導に応じない事業所については
立入検査を実施、必要に応じて日本年金機構の認定により強制的に加
入手続きを行っている実態も明らかとなった。
なお、25年度の加入指導により19,099の事業所が新たに社
会保険に加入している。指導により約30%の事業所が加入に転じた
ことになる。残りの70%のうち、加入対象となる従業員がいないな
どの事業所以外については、今後、さらなる加入指導が行われること
になるだろう。
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◆「 商店街今昔の感 」◆
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以前、「商店街の幸(さいわ)い」と言う文句を作ったことがある。 すなわち、「お客様が近くに住んでいる」「商売仲間がたくさんいる」 「近所の人から頼りにされる」「家族が皆で働ける」「転勤、定年が 無い」である。ところが、近年はこの幸いがいずれも怪しくなった商 店街が増えている。例えば、お客様が近くに住んでいても車で遠くの 大型店へ行ってしまったり、商売仲間の多くが廃業したり、家族のう ち息子夫婦が会社勤めになったりして、店主老夫婦だけで店の運営を している。商店街の幸いは昭和30年代頃が絶頂期と言われる。衣料 品店や雑貨店であれば、馴染みの卸商が定期的に来て、居ながらにし て商品を運んでくる。その商品に適正利益を上乗せして陳列していれ ば、特別な工夫はしなくても顔見知りの人々が買ってくれた。しかし、 近年の消費者の多くは、土日に車で大型店へ行ってまとめ買いをし、 不足分のみ近くの商店街(大型チェーン店が多い)で購入する。近所 の人々からあまり頼りにされていない。今後は、各個店が自己責任で 独自の魅力づくりをする他はない。自店の主要顧客を捉え、お客様の 求める商品を揃えて独自の接客が工夫出来るかどうかに掛かっている。 魅力ある個店が街区内に増えて行くことが商店街の生きる道であろう。