■■ Weekly Fax News 874 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 26年中小企業実態調査の概況
―従業員数減少も経常利益等増加 」
(2)「 訪問における去り際 」
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◆「 26年中小企業実態調査の概況
―従業員数減少も経常利益等増加 」◆
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中小企業庁はこのほど、「平成26年中小企業実態基本調査(平成
25年度決算実績)」を公表した。それによると、中小企業の従業者
数は、2,782万人で、前年度に比べ▲5.4%減少。1企業当た
りの従業者数は8.5人と、同▲4.0%減少。売上高は504兆円
で、前年度に比べ9.9%増加した。産業大分類別にみると、8産業
で増加しており、卸売業(前年度比22.5%増)、建設業(同13.
1%増)、製造業(同11.5%増)、情報通信業(同9.1%増)、
運輸業,郵便業(同8.1%増)、不動産業,物品賃貸業(同6.6
%増)の順で増加率が高い。一方、宿泊業,飲食サービス業、その他
サービス業、生活関連サービス業、娯楽業等は減少している。経常利
益は13兆7,416億円で、前年度より22.6%増加している。
産業大分類別にみると、建設業(前年度比75.8%増)、運輸業,
郵便業(同54.2%増)など10産業で増加。設備投資額は9兆6,
078億円で、前年度に比べ61.4%増加した。海外に子会社、関
連会社または事業所を所有する中小企業は、1.2万社、全体0.8
%で0.2ポイント増加した。地域別展開状況をみると、アジアがも
っとも多く、子会社で79.9%、関連会社で87.8%、事業所で
85.6%を占めた。
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◆「 訪問における去り際 」◆
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営業や指導等の目的で企業を訪問する時、日頃心掛けていることの
一つに去り際の工夫がある。一つは、約束の時間(開始と終了)を守
ることであり、もう一つはどんな話を最後にして帰るかということで
ある。筆者は経営指導等で企業(経営者が多い)を訪問した場合、終
了時間を約束よりやや早めに設定する。遅くても前日までに、テーマ
や内容の概要を決め、優先順位と所要時間を割り振っておく。相手か
ら予定外の難しい相談があった場合は例外を認めるが、当方の都合で
時間オーバーはしない。時間オーバーは、約束の時間に遅刻する事と
同じ失敗と認識する。約束の時間を厳守すれば、次の約束が取り易く
なるようだ。もう一つ、最後の話のテーマは、次回以降の訪問に関連
する事柄を選ぶ。残り時間が少なければ、テーマを提示して次回に期
待や課題を残すだけでも良い。この最後の話を経営者が飽きるほど長
くして、次回はもう続きを聞きたくないと思わせることは絶対いけな
い。もっと聞きたいと思うところで止めて帰る。
訪問が有意義になる為には、前以て内容や所要時間を決め(メモに
書く)、約束の時間(終了はやや早めに)を守るとともに、次回もま
た話したいという意欲を相手に喚起する「去り際」の工夫が大事であ
る。