■■ Weekly Fax News 494 ■■
―――― ◆ 目 次 ◆ ―――――――――――――――――――――
(1)「 企業の労働時間や賃金 ― 厚生労働省が調査 」
(2)「 接客マナーの鍛錬 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 企業の労働時間や賃金 ― 厚生労働省が調査 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
厚生労働省はこのほど、「平成19年就労条件総合調査結果」を公
表した。調査は19年1月1日現在の状況等について行われた。
まず労働時間をみると、1日の所定労働時間は1企業平均7時間4
2分で、前年より1分短くなった。
週所定労働時間は、1企業平均39時間18分で、前年より3分短
くなった。産業別には金融保険業が37時間39分と最短で、飲食店・
宿泊業が40時間01分と最も長くなっている。
週休制についてみると、何らかの週休2日制を採用している企業は
88%であったが、業種別の格差が大きく、金融保険業では99.3
%、情報通信業では98.3%であるのに対し、飲食店・宿泊業では
72.8%、運輸業では82.0%にとどまった。
変形労働時間制については、55.9%の企業が採用している。最
も多いのが1年単位の変形労働時間制であった。
また賃金について、業績評価制度がある企業は45.6%で、このう
ち同制度の運用が「うまくいっている」企業は20.0%、「うまくいって
いるが一部手直しが必要」な企業が49.0%、「改善すべき点がかな
りある」企業が24.0%、「うまくいっていない」企業が0.6%であった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 接客マナーの鍛錬 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
接客マナーの指導をしているが、販売員の接客レベルの低さを痛切
に嘆くことが多い。経験年数が同じ場合であっても、マナーの理解度
と上達の差が著しいのである。
たとえば、お辞儀における敬礼・中礼・会釈の要領を説明しても、
なかなか自然なお辞儀に到達しない人がいるのである。さらに、販売
接客を長年している人の中にも、お辞儀が要領良く出来ない人を時々
見掛ける。
一体、接客マナーの技術やセンスは、人によって素質の差が極端な
のであろうか。人には社交性の有無等があるが、誰でも日々の研鑚で
高度な接客レベルが習得出来ると考える。
宮本武蔵の『五輪書』に、「千日の稽古を鍛(たん)とし、万日の稽古
を錬(れん)とす」とあるが(鍛錬が大事ということ)、日々の販売接客
活動を通じて、創意工夫する販売員の接客マナーは必ず上達するの
である。
勿論、接客言葉には心が通っていなければならない。間違いのない
言葉遣いをすればよいだけではない。「いらっしゃいませ」「ありがとう
ございました」等の接客用語を心の琴線にふれるまで鍛錬することが
求められる。魅力的な接客をしている販売員等を観察して分かること
は、平凡な接客言葉や接客動作(身振り、表情、笑顔等)を真剣に鍛
錬して使っていることである。