■■ Weekly Fax News 865 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 メール受信時の確認 ― 返信ルールの徹底を 」
(2)「 芸は身を助ける 」
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◆「 メール受信時の確認 ― 返信ルールの徹底を 」◆
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ある会社の経理部門の人に聞いた話である。経理と各部門間では定
期的にメールのやり取りがある。たとえば、売上実績見込報告という
ものだ。経理から各部門に依頼文と報告書式を送付して、各部門は期
限までに提出することになっている。経理担当者がメールの送受信の
際に必ず行うルールがある。メールの送信時に担当者は、一緒に担当
するグループメンバーに同報して送る。簡単だがなかなか徹底できな
い作業だ。大事なのは経理担当者に送られてきたメールに対して、必
ずメールを受信したことの言葉を添えて返信を行うことである。メー
ルのやり取りが繰り返しあっても、その都度必ず返信を行うことを徹
底する。多くの部門から送られてくるメールに返信するのは面倒なこ
とである。しかし、これを徹底することで、グループの連携が密にな
り、誰でも代わって対応できるメリットがある。また、受信記録にも
なり、メールの確認が容易になることは、全体のメールを管理する上
で極めて効率的だ。経理が丁寧な対応をしていることに信頼感を持て
るし、逆にそのメールを確認すれば、返信の遅れや忘れに気付くこと
ができる。一見面倒で無駄とも思える受信確認が大きな目で見ると、
メールによるコミュニケーションの確実性を保証している。
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◆「 芸は身を助ける 」◆
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高学歴化やインターネットの普及等により一般知識が向上した為か、
何か一芸に通じた人でなければ、他に抜きん出ることが難しくなって
いる。全ての分野で平均点を取る人よりも、何かの分野で一つでも高
得点を取る人の方が高い評価を得るようだ。
X社(不動産管理業及びホテル業)には、特技登録制がある。社員
が特技(判断は本人任せ)と思う事柄を自由に登録させて、会社の仕
事に活用しようとするものである。例えば、こんな特技が登録されて
いる。
(1)全国のお寺や仏像に詳しい
(2)電卓競技にいつも入賞する
(3)東南アジアの会話(タイ・ベトナム等)が出来る
(4)電車・鉄道路線に詳しい
(5)世界中の時計・洋服等のブランドに詳しい
(6)易占いが出来る
(7)高度な護身術を修得している
(8)人工呼吸術に熟練している
(9)日本酒やワインの銘柄に詳しい
(10)折り紙が100種類以上出来る、
など。中には本当に役立つのか疑問の特技もある。しかし、会社の担
当者によると、日常業務で困ったような時、このリストに助けられるこ
とがよくあるそうだ。注意を要するのは、本業と全く関係ない一芸に秀
でた為に、芸の方ばかりに打ち込み本業を怠けてしまうことである。一
芸が、道楽に終わってしまっては勿体ない。