■■ Weekly Fax News 673 ■■
――――◆ 目 次 ◆―――――――――――――――――――――
(1)「 相談件数が20%も増加 ― パートタイム労働法施行状況 」
(2)「 三つの畏(おそ)れ 」
―――――――――――――――――――――――――――――――
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 相談件数が20%も増加 ― パートタイム労働法施行状況 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
厚生労働省がまとめた22年度のパートタイム労働法施行状況によ
ると、パートタイム労働について都道府県労働局雇用均等室に寄せら
れた相談件数は6,307件で、前年度の5,222件に比べ20.
8%増加した。20年度は1万3,647件。
相談件数のうち、事業主からが2,767件(前年度2,978件)
で、全体の43.9%を占めた。短時間労働者からが2,255件
(同1,270件)、35.8%。
相談内容別では、指針関係およびその他(年休、解雇、社会保険等)
を除き、最も多かったのが「通常の労働者への転換推進措置」に関す
るもので937件(14.9%)。次いで「労働条件の文書交付等」
が809件(12.8%)、「差別的取り扱いの禁止」に関するもの
が406件(6.4%)、「賃金の均衡待遇」が404件(6.4%)
の順。また、都道府県労働局雇用均等室は1万2,590事業所に対
し報告徴収を実施。このうち何らかのパートタイム労働法違反が確認
された1万1,157事業所に対し2万6,091件の是正指導を行
った。指導の内容は、「通常の労働者への転換推進措置」に関するも
のが7,193件(27.6%)、で最も多く、次いで「労働条件の
文書交付等」に関するものが6,133件(23.5%)。
―――――――――――――――――――――――――――――――
◆「 三つの畏(おそ)れ 」◆
―――――――――――――――――――――――――――――――
『論語』に、「君子に三畏あり」とある。三畏とは、天命、大人
(有徳の先輩)、聖人の言葉である(金谷治訳注『論語』、岩波文庫
参照)。君子のような立派な人物であっても、畏敬する物が必ずある
ものだ。ところで、商人(ここでは、店員も含めて)が大事にして畏
れなければならない物を三つ挙げるとしたら、一体何であろうか。
第一は、何といっても顧客である。顧客を畏れるとは、来店された
顧客の心情を汲み取って、商品やサービスを提供する接遇を丁寧に行
うことである。「有難いお客様のご来店を心から歓迎、感謝致します」
という態度と言葉で仕事をすることである。第二は、商品やサービス
である。店員等が自店の商品を丁寧に取り扱わないとしたら、顧客が
喜んで買うはずがない。店員が商品やサービス技術等を大事に扱って
いる姿は、必ず顧客の共感を呼ぶであろう。第三は、一緒に働く人で
ある。店員等であれば、上司や同僚の支援を素直に受け入れて感謝の
念を持つことである。例えば、飲食店の調理人等が、リーダーの指示
を素直に聞いて作業しているとする。このような人は、技術の修得も
早く確実であろう。
要は、どこに大きな価値を置いて仕事をするかによって、業績の良
否、人材の成長性、仕事のやりがい等が決まるのである。